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ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

グラントリノ(2008)

アメリカ ハードボイルド ドラマ(友情) 2000年代 ☆3

出演者:クリント・イーストウッド、 ビー・バン、 アーニー・ハー、 クリストファー・カーリー、 コリー・ハードリクト
収録時間:117分
レンタル開始日:2009-09-16

Story
クリント・イーストウッドが監督、主演を務めた感動のドラマ。妻に先立たれ、孤独な生活を送っている老人・ウォルトは誰にも心を開こうとしない。そんなある日、隣家の少年・タオがウォルトのヴィンテージ・カーを盗もうとするが失敗し…。 (詳細はこちら
気分が乗ってる時に立て続けに。

イーストウッド監督作品も初めてだw
これについては、ブランク関係ないよね。
随分前から監督やってるし、機会が無かったか、興味が無かったか。。。

ということで、未知の世界。


グラン・トリノとはアメリカ車種なんだねぇ・・って車の事まったくわからないので
タイトル聞いただけでは何のことかさっぱりわからず。

<映画の設定>
フォードという(普通は知ってるのだろうけどww)アメリカメーカーの自動車工を定年まで勤めて引退したポーランド系米国人コワルスキー(イーストウッド)は愛車のグラン・トリノが唯一他人にも誇れる自慢である、堅物で頑固で孤独で、偏見や差別意識も激しい爺さん。
息子達も親父の頑固さや偏見の強さについていけずに、親子関係も冷え切っている。
孫娘にもムカツク!と陰口を言われている。
先だって妻に先立たれ本当に一人ぼっちに。
彼のその頑なさの源は昔経験した朝鮮戦争の記憶にあるらしい。

そんなコワルスキーは東洋人化した町に住み続けていて、自分以外の周りの家は殆どが東洋人という環境に暮らしている。
差別意識の激しい彼のことだから近隣住人との関係も良好とは言えず、お互いそのことを不快に感じている。

偶々彼の家の隣に住んでいてた東洋人(モン族)家庭の子供達のタオ少年とその姉のスーちゃん。
あることがきっかけで、この二人と関わりを持つようになる事で、物語が進んでいくというお話。



ストーリに関してはタオが最初に登場した時点で大方の流れは予測がついたし、
実際その予測通り進むといった感じだったので、ストーリーに惹かれるという印象はあまり無かったかな。
そもそも、別に斬新さを売りに出してる映画でも無いし、王道というか、ローリスクで安定感のあるお話といった感じ。
但し、アメリカ映画にありがちなデフォルメされた感が少なかったのは、個人的に良かったと思った。
基本はこの頑固じじいとひねくれ少年タオの友情物語がベースになっているのだが、どちらも素直じゃない為友情とは言いつつ微妙な距離感をキープしたまま進む。
その辺が良かったのかもしれない。

過去にも爺さん(Orおっさん)と少年の友情物語の類はそこそこ映画化されてきた気がするが、
大人の立場から少年をリードするといったスタイルが王道と思われる中、そこに関しては今回の爺さんは大人気ないw
大人気ないが故に実際の孫くらいも歳の差がある少年とある種対等な立場での友情関係が成立しているようで、その辺がこの話の面白さであり救いのような感じがする。
でなければ、イーストウッドがカッコいいだけの他に何も無い話になってしまいそうだ。


ラストシーンについてはかなり早い段階で予測がついていたにも関わらず、ぐっと来るもを感じたのはイーストウッドの演技がすごいってことになるのかな。わかっているのに引き込まれてしまった。
孤独感とか不器用さというのはよく伝わってきたのでさすがなんですね。
そして、爺さんになってもやっぱ最後までハードボイルドだなぁとw
最後のシーンについては以外だったと感じる人もいるかも知れないが、あの手の展開は意外と多かったりすると思うし、それほど想定外という事でもないと思う。
ただ、イーストウッドがやるからカッコいい絵になるというのは、やっぱりあるんだろうなぁ。
スー役の女の子は演技はともかく可愛かったな。
後で知ったけどイタリア系の床屋さんは、コーエン兄弟の「ファーゴ」に出ていたらしい。
言われてみればあんな人居た気がする。

戦争とか差別とかそういった背景も取り込みつつ社会的な要素も盛り込まれているようだけど、
その辺は考えさせられるなぁというレベルのものでもない。


個人的には、もう少し主人公と息子達、主人公と神父あたりの関係性を濃くして
背景を強くした方がもっとのめり込んで観れそうな感じだったかな。
ただ、そうじゃないからイーストウッドの演技を際立たせているという効果はありそうなので、そちらを強調する意図ならあのくらいでもありなのかもですが。


総評としては、何か教訓を得られるという類でも無ければ癒されるわけでも、エンターテイメントでもなく芸術性に特化してるわけでもなく、イーストウッドってやっぱかっこいいなぁと思う映画。
だと私は感じた。


せっかくなので今回から今後の為に総評的なものを書いてみようと思う
まぁありがちですけど☆5つとかでかなりオリジナル項目だけどw
総評:☆☆☆
物語:☆☆
演出:☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆☆
制作年:2008

<ジャンル>
 友情、ハードボイルド
<お奨めの気分>
 イーストウッドのカッコいい演技が観たい時。
 差別的な表現が多いのでそういうのに不快感を感じる人は観ない方が良い。