ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008)

そもそも、レオナルド・ディカプリオがあんまり好きじゃないのだけど、この期に及んでタイタニックを観ていない人なので、ケイト・ウィンスレットとの共演作品を観るのは初めてになる。
というか、ケイト・ウィンスレットの映画をみたのが初めてになる。
(ディカプリオは何か違う映画をテレビやってる時に観た事が合った気がする。)


ストーリーや映画の感想を述べる以前の問題になってしまうが、初めて拝見したケイト・ウィンスレットがなんとも言いがたい。
生理的に無理っぽくて辛かったのだ。。。。


夢を持って生きることが決して青臭いとも、馬鹿げているとも思わない。
というか、そうだったとしても、嫌いじゃない。
しかし、覚悟の上でチャレンジすべきだろうとは思う。
ようは、叶わなかったとしても腐るのはお門違いだと。
落ち込むのと腐るのは別モンですよ。


※以降ネタばれ

嫁役のケイトが旦那役のディカプリオがずっと憧れていたパリへ生活の拠点を移す事を提案することになり、そこから上げ下げしながら物語が進んで行くのだが、その提案自体が馬鹿げてるとは感じないものの、それ以前に冒頭の部分で嫁が女優に挫折して腐りまくり、当り散らすシーンから始まっていることで、その後の状況にも心が動かないお膳立てがされてしまったのだ。
加えてケイトが生理的にNGときたので益々キツイ状況に。。
自分の夢が叶わなかったから、旦那の夢にのっかる?というか、旦那の夢くらいは。。。と考えたのかな。
それは良いとして。
提案する権利はあるだろうが、強要する権利はないだろう。
なんて強引な嫁なんだw
それに簡単にのせられる旦那も阿呆すぎる。
自分が行きたいと思うかどうかを大事にしてくれ。。。
その程度の覚悟で決めたりするから、すぐに決断が揺らぐことになると気づけ。


幼稚な夫婦の戯言にしか見えてこない。
そんなお門違いな嫁を救えない旦那も旦那だ。
どっちも、手の施しようが無いほど幼稚な夫婦である。
しかしまぁ、30才くらいの夫婦という設定だったので若いことは若いのかな。
(あの時代の30歳ならもっと大人でもいいんじゃないだろうかー?という気はちょっとするが)

若さゆえの・・・という前提があるのであればわからなくもないんだが、だとしたらもっとフレッシュな印象の夫婦役にして欲しかったような気がした。
そういう意味ならば絵づらと内容のバランスが取れていないような気がした。
(どっちも老けてる。。)
それ故、いい大人がなにしてんだ??という印象になってしまった。
もっと若々しい夫婦の絵なら、そういう風に思っちゃう時あるよね。。。って思えたような気がする。


この映画は、観る人の恋愛感が評価を大きく左右する内容だと思う。
或いは国民性も関係あるのかもしれない。
私は、生粋の日本人だからなのか?理解しがたい。
譲り合ってなんぼという部分が多少はあってしかるべきだという感覚が染み付いている為、お互いにあんなに言いたい放題なのがまず理解できない。
言いたいことを相手に伝える事は必要だと思うし、本気での話し合いはすべきだと思うけど、そういう次元ではなくただのヒステリーバトルに見えてしまった。
女性側がヒステリックなのは良く見かける光景だけど、男の側まであんなにヒステリックではもうどうにもならんだろう。


最後の朝食に関してだってあんなに様子のおかしい妻をほったらかして仕事に行くなんてまともじゃないわけで、自業自得の結末という感じもする。
が、これは女性の意見になるのかもしれない。
鈍感な男性が大多数だとすると、それは差し引いて判断しなければならないのかもしれない。


私たちは隠しごとの無い特別な夫婦とかいっちゃってるけど、浮気を正直に告白することが隠し事が無くお互い理解しあえて、心が通じ合ってることに繋がるというのか?
馬鹿げている。
夫婦だから、恋人だから知らない方が良い事だってあるだろう。
それを墓場まで持っていくのも優しさであり、愛ではなかろうか。

或いは、本質はそこであったのだろうか。
だとしたら、やっぱりもっと若い(若く見える)夫婦をキャスティングしてほしかったw


結論を言うと非常に腹立たしい映画であったが、それが狙いならば成果はあるといえる。


主役の二人は残念ながら個人的に苦手であったけれど、脇を固めている俳優陣が固いところで、それが救いだったと感じた。
後、原作ならもっと違う印象を受けたのかも知れないし、個人的な理由もあいまって私は原作向きかも知れないw
原作を読んだら評価が変る可能性は高そうだと思った。


総評:☆☆
物語:☆☆
演出:☆☆
映像:
音楽:
役者:☆☆
映像と音楽は環境的に判断できなかった為評価なし
製作年:2008

<ジャンル>
何なんでしょうか?
ドラマ?

<お奨めの気分>
うーん。難しい