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ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

イン・ザ・カット(2003)

暫く観れていなかったのだ。気分転換も兼ねて久しぶりに。
何年か前に友人から頂いたDVDだったが興味が無くて放置してあったのを観てみることに。

メグ・ライアン主演のエロティックサスペンス。
彼女が方向転換を目指して挑んだ勝負の作品ということなんでしょう。


率直な感想としては、
メグ・ライアン故の悲劇。。。という印象です。
この当時40歳くらいなメグですが、今までがアイドル的な役柄が多くそういう印象も強いし
実際にお顔も童顔の系統。
私は特に彼女のファンでもなかったし、作品も殆ど観たこと無かったので、
アイドル時代の彼女のイメージという先入観は受けずに映画を観る事ができました。


そんな私ですら、彼女の存在感と求められる役柄のギャップを感じてなりません。
彼女が脱いだ!という事でとかく話題に上った作品だったようですが、当時40です。
女優とは言え20代前半の体のままで居る事は不可能な訳で、体だけでなく顔もそれなりに老いが見て取れるわけです。
顔については役柄が悲観的な約だったのでわざとやつれさせていたのかも知れないけど、
問題はそうじゃなく。
人は老いる、当たり前。
でも、歳を重ねた人にしか出せない魅力と言うものが本来あるはずなのです。
彼女のヌードに落胆した人もいるのでしょうが、それもこれもメグライアンだからこそなのでしょう。
私の好きな女優の1人にスーザン・サランドが居ます。
彼女はもっと上の歳の時に映画で脱いでたはずだし、体そのものは当然この映画のメグより衰えているわけなんだけど、美しかった記憶があります。
それは、姿形の美しさとは違う、スーザンの人として女優としての魅力、大きさがあるから美しく感じたのだと思い出されます。


残念ながら長いことアイドルやってたメグには大人の魅力を育てている暇が無かったのでしょう。。。
方向転換をして成功する人も居れば、ポリシーを貫き通して生き残る人も居る。
難しい決断だったのでしょうが、彼女の焦りがチラ見えするそんな痛々しさを感じる作品でした。


但し、映像はとても美しいです。
ハリウッドではなくニューヨークの映画だなという感じですね。
あの手の質感は個人的に好きです。


ストーリーは子供だましです。
完全に退屈するお話です。
一流の俳優を使ってよくもまぁ中途半端なB級に仕上げたもんだと。。。
B級ならB級でもっとB級の魂が宿ってないと話しにならないし、そう、だから中途半端。
Aを狙ってBをとる最悪なパターン。
Bをとるなら最初からBを狙わねば。


殺人事件の話なので当然犯人が居るわけなんだけど、その犯人もかなり早い段階で気づいちゃうんですよ。
サスペンスってどっちかだと思うんですよ。
巧妙に犯人が誰なのか霍乱させるか、最初から誰が犯人なのか示した上で引き込んでいくか、松本清張は後者が得意というので有名だったらしいです。
この作品の場合、途中でバレバレな上にわかった事で台無しにされますので、そういう意味でも退屈しました。



総評:☆☆
物語:☆
演出:☆☆
映像:☆☆☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆
製作年:2003

<ジャンル>
サスペンス
エロス


<お奨めの気分>
もう、観なくていいな