ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

トゥー・ブラザーズ(2004)

動物もの!!

とは言っても、可愛いペットの類ではなくトラ。
この映画観ようと思った理由が思い出せないんだけど、なんか気になったんだろうな

監督は、セブンイヤーズインチベットの人だってさ。
そっち観てないけど。

この人は東洋の遺跡とかに興味あるのかな。
今回もそういう感じの場所が舞台だから気になった。
まぁ、そういうのは好きだけどね。


ストーリーはわかりやすくて、単純。
子供が観ても楽しめる感じかな。

野生の兄弟子トラが、それぞれ離れ離れで人間に連れられ、その後数奇な運命を辿る。
一方のトラにはガイ・ピアーズ演じる人間側の主役が関わり、もう一方のトラにはこの物語唯一と言っても良いトラに対して終始友好的な少年が関わることになる。
このちびっこが、いい演技するんだわ。
ほんと、一服の清涼剤って感じ(他の大人がろくでもない人格ばかりなので特にね)
フレディ・ハイモアくんって言うらしいんだけど、若かりし頃のクリスチャン・ベールを観ているようだったよ。
わりとメジャーな映画にも出ているが自分は初めて知った次第。


ただ、途中途中動物虐待っぽいシーンも含まれているから、そういうのが苦手だと厳しいのかも。
芝居ってわかってても、やっぱりそういうシーンって気分が沈んじゃうよね。

特筆ポイントはトラの演技??がすごいっていうのか、どうやって撮ってるのか不思議でしょうがないってことw
子供向け作品だと動物が擬人化して喋ったりとかあるけど、この映画はそういうのは無しで、実際ありえないとは思うが、あからさまなファンタジー要素は無しなんだよね。
そのへんは気に入ったよ。
喋らないのだけどトラがちゃんと感情とか表現していて、多分撮影するの相当大変だっただろうなぁと。
冒頭部分からラストまでとにかく演じてる。
本当にそう思っているのだと思い込まされる、トラくん達すごかった。

しかも人間と一緒の最後のシーンは合成無しで撮ってるらしいから、相当きっちり調教されているトラなんだろう。

動物モノっていつもそうだけど、視点によって感じ方が180度変わっちゃうのだよね。
トラをハンティングの標的にしたり、闘犬ならぬ闘タイガー?のショーを開催したり、そういうところだけ取り上げちゃうと人間は残酷だわ。。。
と感じてしまうけど、一方では仲間や家族をトラに奪われ悲しみに暮れる人もいるわけで。。。


総合的には、及第点はキープしているので観て損したという感じにはならないけど、それ以上でもないかなぁ。
でも、この作品がもし動物の可愛らしさを売りにしただけの、お涙頂戴ものなら及第点もいかないので、動物ものの中では自分的には結構面白いと感じる部類に入る。

音楽はね、、、好みの問題だけど私はイマイチって感じがした。
まぁ、邪魔にはなってないけど、効果的ってこともあんまりなかった気がする。


総評:☆☆☆
物語:☆☆
演出:☆☆☆
映像:☆☆☆☆
音楽:☆☆
役者:☆☆☆☆(トラくんの演技も含め)
<ジャンル>
動物?(そういうジャンルありなのかしら)

<お奨めの気分>
それはやっぱ、トラが見たくなった時だよ