イーストウッド主演の法廷ミステリードラマ。
「真夜中の死線」という小説を基に作られている。
サンフランシスコ湾に臨む町オークランドのサン・クエンティン刑務所。フランク・ビーチャムは翌日の深夜0時1分、死刑に処される。…6年前、19歳の白人で妊娠していたコンビニ店員を射殺した罪に問われて。彼が黒人であり、また世論の反発が強く、無実を訴えても道は開かれなかったのだ。その晩、当時事件を追っていた新聞記者ミシェルが事故で死亡し、急きょフランクの取材を任された先輩記者スティーブ・エベレットは、即座に無実の匂いを嗅ぎとり捜査を開始する。製作・監督・主演はクリント・イーストウッド。残された時間の中で繰り広げられるサスペンス・アクション最新作が、約35分の特別映像を収録した「特別版」で登場。 (詳細はこちら)
24時間後に処刑される予定の、ある犯罪者の最後のインタビューという仕事を、インタビュー前日に交通事故で亡くなった担当者に代わって急遽引き継ぎ担当することになったエベレット(イーストウッド)。
昔は敏腕で鳴らした彼も各種トラブルが原因ですっかり窓際になっていた。
仕事は単に最後のインタビューを行うだけのものだったが、彼は処刑される犯罪者が無罪ではないかとの疑いを持ち独自に調査を開始するっていう話。
イーストウッドって結構硬派でハードボイルドな役のイメージが強いと思うけど、この映画では真逆。
軟派で身勝手で、疎まれ役の感じ。
でも、ある意味ハードボイルド要素は残ってるかな。
ジャーナリスト役っていうのもちょっと異質な印象がある。
今までのイメージが強すぎると結構ギャップを感じるかもしれないけど、彼の実態には今回の役の方が近そうだ。
映画を使って懺悔でもしようってのか?なんて深読みしてみたりして。
リミットまでの時間の短さが、ある種現実離れしてる向きもありつつ、その効果でハラハラするってのが狙いだよね。
引っ張ること、引っ張ること、いやーちょっと早くしろーってなるw
もう時間ないよー
どうすんの?解決するの?諦めるの?
いや、案外間に合わないっていう展開もありえるのか?
このダメダメ振りからするとそういう意外な顛末も、、、だとする最後はどうやって落とすのだろーなんて、思わされちゃって、結構楽しめた。
↓ネタバレ
そうは言っても、最終的には間に合うんだよね。
もうさ、役者も監督も長いし、当たり前の映画作ってても面白くなくなってぶっとんだ展開とか用意してくれてるといいなぁってちょっと期待しちゃったんだけど。
でも、対照的にプライベートの方は取り返しつかなかったって顛末についてはバランスとして良かった気がするのね。
それでも懲りずにおもちゃ屋のお姉さん口説いてるところなんか、実話なんじゃねーのとか思っちゃうくらいw
そいえば、劇中で彼の娘を演じてるのはホントの娘らしい。(こいつかかなり可愛いw)
いや、娘っていうか、、、60過ぎてから生まれた子供らしいし、絵的にはどうみても孫だけどw
元気なおっさん(おじいさん)だなぁ。
この映画の時でもう殆ど70歳くらいでしょ。
かなり走ったりするシーンもあるんだけど、すごいよねー
女好きが若さの秘訣でしょうか。
総評:☆☆☆
物語:☆☆
演出:☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆☆
<ジャンル>
法廷ドラマベースでアクションとミステリーが脇って感じ
<お奨めの気分>
イーストウッドのいつもとは違う顔もみてみたい時(多分リアルイーストウッドw)
逆に、ハードボイルドで硬派な彼が好きな人は観るとがっかりするかもしれない