日本未公開の映画で、アリス・ウーとかいうぶっちゃけ聞いたことも無い女流監督が撮った映画。
ジョアン・チェンが観たかったから借りたのです。
ジョアン・チェンといえば、自分はツイン・ピークスなんだけど、好きってわけでもないのに何か気になる女優さんだった。
鄙びているような華やかなようななんとも言えない感じが彼女の持ち味になっているように思えてしまうんだな。
レズビアンであるがゆえに直面する恋人や家族との葛藤を感動的に描いたドラマ。若い男性との間に子供を身篭ってしまった母親とレズビアンの娘がそれぞれある決断を下す。『オータム・イン・ニューヨーク』で監督を務めたジョアン・チェンが出演。 (詳細はこちら)
この映画はレズビアン映画で、ジョアンは主人公の母親の役。
主人公は実力派の外科医、恋人はバレエダンサー。
舞台はアメリカ。
なんだけど、アメリカの中での中国コミュニティというところが少し異質であって、そこが最大の特徴でもある。
これが、アメリカ人同士のマイノリティ物ならこの内容は成立しない。
中国特有の「しきたり」に阻まれ自分を偽り続けることしかできない、そんな鬱積された感情が折り重なりつつ進行する物語だからね。
ただ、恋人のバレエダンサーだけは何故か同じ社会にありながら自由奔放w
人目も関係無いし、やりたいようにやるって感じで、彼女からしたら恋人である主人公の対応がもどかしくてしゃーないってわけですね。
一方ジョアン演じる母は娘がレズビアンだということは一度現場を目撃してしまったことで認識はしているが、それを認めなくないという状況。
その結果、無理に男を紹介してなんとか結婚させようという行動に出る。
当然、母娘の関係は良好とは言えない状態にある。
そんな折、母が48歳にして妊娠してしまうという大事件が、、、
そして、母もまた中国のしきたり故、社会から置き去りにされる。
理由は違えど、母、娘共に図らずも、しきたりと本望の板挟みに揺れながら衝突を繰り返す事になる。
↓ネタバレ
最終的には二人共吹っ切れて新しい人生を歩み出すっていうお約束みたいなパターンになるんだけど。
途中までは可もなく不可もなく。
悪いってわけでもないけどマイノリティというテーマにおんぶにだっこという感じで、工夫が感じられないというのかなぁ。
手抜きっぽい、若しくは空回りしてる感じに見えてしまった。
やっぱ「Milk」のようにはいかんのだ。
総評:☆☆
物語:☆☆
演出:☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆
<ジャンル>
レズビアン&ファミリードラマ
<お奨めの気分>
ジョアンはそれなりによい。後はこう言うマイノリティ系好きなら。