新シリーズ突入っす。
クリストファー・ノーランと言ったら、メメントを思い出す。
良かったので自然と期待も高まっちゃうよね。
やっぱコミックのバットマンを知らないのもあるけど、
ティム・バートンの方も観といて正解だったわ。
いきなり監獄スタートとは、、、一本取られましたよ。
そりゃだって、それ以前のブルース・ウェインと言ったら表向きは何不自由無い金持ちのボンボン、正に成功者というイメージがしっかりと植え付けられている状態でしたから。
え??何したの?
何やらかして、そんなとこに入れられちゃってるわけ??
これは始まりなのか、終わりなのかどっちだ?
となります。
もう、掴まれたよね。その時点で。
結局は修行前ですがw
その後の忍者修行時代は経緯も含めて必要性や渡辺謙さんとか疑問もチラホラだけど。
まず、バットマンの配役、クリスチャン・ベール。有り有りだね。
いいとこ狙うなぁ。
ストイックで頑固で糞真面目でワイルドな裏の顔と、反対に生まれながらの富豪という嫌味のない金持ち振りも、どっちもすんなり入ってきたぞ。
(バットマン時の声はちょと生理的にアレだけどw)
これもう間違いないね。
こいつしか居ない!みたいな気がする。
と思わされた。
また、脇が豪華なんだけど邪魔してないのもいい。
個人的に、仕事熱心で家庭的な役のゲイリー・オールドマンをあんまり観た事なかったので、興味深かった。
しかし、あの人は何やってもそれっぽく役の方に寄って行けちゃうすごい人だと思うので難なく受けれいられたな。
流石です。
他にも、リーアム・ニーソンやらモーガン・フリーマンやら渋い路線豪華です。
キリアン・マーフィが、キモくていい感じだったなぁ。
あれね、どっかで見たなと思いつつ結局思い出せなかったんだけど28日後の主演だったのね。
おーうって感じ。
あっちではちょい気弱でお人好しっぽいけど頑張ってゾンビと戦う好青年役だったので、イメージがだいぶ違っててあんな特徴的な容姿なのに気づけんかった。
渡辺謙さんも出てる。謎の東洋人だよ、いろんな意味でw。
そして、想像通り見事にファンタジーからの脱却を果たしてるよね。
徹底的に排除してるよね。
ちょい苦しい部分もあるが、あそこまでやってくれたらもう、瞑るところは瞑るよ。
実際、あんな人ほんとにいるか?と言われたらうーん。。だけど、0じゃないんだよね。
0じゃない以上はもうファンタジーではないよね。
アメフト選手並の体格だけど雑技団レベルの動きが出来て、毎年宝くじ当るくらいの運の強さを持つ人がいるとしたら、有り得るかもしんない。
↓ネタバレ
ファンタジーならさ、なんでバットマン空飛べるわけ?とか、何故蝙蝠なんだよ?とか、あの衣装って、、とか、薬品であんな姿?とか、いろんな疑問を無しってことにできるじゃん。
ファンタジーだからいいんだよ。
それだけ。
だけど、この映画をファンタジーではない方向に持っていく為にはそれらの疑問が解消されない限り納得等しない訳ですよ。
っていうところが良くわかってんだなぁ。
その辺が徹底していてる。
若干今の技術でそんなことできんのか?という部分もあるので少しSFも入ってる気もするけど、あのくらい金持ちで自分の会社で武器や防具や戦車の開発とかやってるとしたら有るかもしれないなぁと思わせてくれるほどプロットが綿密に作られてるのね。
どうして蝙蝠がモチーフなのか?
何故あのスーツなのか?(耳の意味は未だによくわからないw)
どう云う仕組み飛んでるのか?
バットマンが何故生まれたのか、その部分を実に最もらしい納得感のあるエピソードで次々に埋め込み、十分受け入れ度が高まったところで本題というわけさ。
それによって、彼が幻想の国からやってきた科学的に証明できない存在ではなく、(普通ではないが)生物学上「人間」に分類される存在なんだと認知するこになる。
本編の事件が大きく動き出す頃には、
勝手に一人で街をパトロールして、傷だらけになりながら悪と戦ってる人として受けれている。
こちとら、強化はしてるけど生身に相違ございませんってのが押されてるので感情移入しやすい状況だよね。
もう、アメコミ原作だったことすらすっかり忘れてしまうくらいに。
うまいもんだなぁ。
次はもっと楽しみだね、ビギンズってくらいなもんで、最初から次のシリーズも見据えてあるらしくラストには次回作の予告までw
キャッツアイかよw
シリーズで成功する例って圧倒的に少ないと思うんだけど、この作品は最初から次がある前提で作っているのもあっるから、落ちてこないんだろうね。
もちろん、それだけじゃなかろうが。
総評:☆☆☆(4に近いけどダークナイトと差別化を図るために)
物語:☆☆☆☆
演出:☆☆☆☆
映像:☆☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆☆
監督:クリストファー・ノーラン
<ジャンル>
シリアスアクションって感じ?
<お奨めの気分>
バットマンだけどシリアスなので、結構腰を据えて観るタイプ