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ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

インサイド・マン(2006)

 これ、面白いよ。

クライム&ミステリーだね~

ミステリー要素たっぷり。 

 

銀行強盗犯罪ものなんだけど、

実行犯が誰か、どういう手段を使ったのか、そこは本編見れてばクリアになるし、そこはさして問題じゃないの。

かなり手が込んでいて、警察側の動きも含めて計画の一部という狡猾さだ。

 

立てこもり犯が、移動手段を警察側に要求するなんてのは常套手段。

しかし、この犯人は寧ろそこを逆手にとるわけだ。

逃がしたくない警察は当然移動手段の確保などしたくはないので、のらりくらりと引き伸ばしをしてくる。

そうに違いないという前提も、計画として組み込まれてんのね。

結果的に時間を引き伸ばしていたのは、警察側じゃない。

それを見越した犯人の方こそ時間を稼ぎたかったのだ、、

 

しかも、最終的に誰が実行犯なのか警察は特定できない。

更には銀行強盗に入ったのに現金を1円たりとも盗んでいない。

そうやって全てをほぼ思いのままに動かしていく。

 

そして、真の黒幕は誰なのか?真の目的はなんだったのか?

そのあたりが、うまいことオブラートに包まれている。

まさにオブラートだよ。

半透明状態ね、見えそうなヒントをくれるけど完全には見えていない。

 

 

↓ネタバレ

早々に犯人グループが人質全員を犯人グループと同じジャンプスーツに着替えさせるわけだよ。

冴えない超没個性な感じのフード付き。

で、全員にフードかぶらせて、白い覆面もさせて、顔の判別ができませーんって状態にしちゃう。

ほーなるほど。

あんな不特定多数が集まる場所で長時間一緒にいれば顔も覚えようもんだけど、早々に覆面と帽子で隠されたのでは、すぐに忘れちまうわな。

更に、ちょいちょい本編の合間にフラッシュ・フォワードが挟まれてくる。

でね、そのフラッシュ・フォワードの中では、事件当時銀行の中にいた人達が人によっては事情徴収であり、人によっては半ば尋問であったりという具合に警察署内で質問攻めにされている。

 

この時点で、ジャンプスーツの意図がハッキリ現れるようになっている。

この中に犯人がいるという判断をしたから本物の人質ごとまとめて連れてきたってことだ。

どうやって捕獲したのかはこれから先見てりゃわかるだろう。

とにかく、人質と同化する事で犯人の存在を曖昧にするというところまでが計画に含まれてたってことだ。

 

更に驚くのは、この犯人達は人質を殺したり傷つけたりしない。

(ちょっと乱暴に扱うくらいはあるけど)

そこは徹底しているんだよね。奇妙な位に徹底している。

最初は、強盗+殺人ってことになるとそれだけ罪が重くなるからそれを避ける為なの??なんて、温い事思っちゃたけど、違うんだなぁ~

 

没収した携帯とか、服で割れるんじゃない?ってのも一瞬思ったが、そこは描写されていないだけで、きっと自分ら用のダミーを没収品に仕込んでいたんだ。

そうに違いない、そう解釈した方がこの先が楽しみだ。

 

狙い通り他の人の顔を殆ど認識してないから、誰が人質で誰が犯人かさっぱりわからん状態になり警察もお手上げ。

そうです。

ここで、徹底した被害なし状況ってのが発動する。

未解決状態でこの事件をクローズする為には一切犠牲があってはならない。

誰も死んでないし、何も盗まれてないんでしょ。

もう、いいじゃん、警察が優秀だったってことでいんじゃね?展開になることまでが計算。

ほんとかよーそんなうまくいくー?って思っちゃったけど、押し殺した。

あると思った方がこの先へと続ける。

大体それ言ったら、倉庫の奥行変わってる時点で勤めてる人なら違和感感じるだろとか思ったりはするよね。。。 

 

そうなるとね、開けた貸金庫をわざわざ元通りに締め直したり、最初の段階で金を盗むと吹聴していた不可解な行動も合点がいくわけだな。

ここへの布石かと。

 

すごく手の込んだミステリーというより、もはやトリックと言いたくなる

演出的にもフラッシュフォワードの部分が効いてて、解りそうで解んないじれったい感じがまたにくいよね~

 

 

総評:☆☆☆

物語:☆

演出:☆☆☆

映像:☆☆☆

音楽:☆☆

役者:☆☆☆

監督:スパイク・リー

 

<ジャンル>

クライムミステリー

 

<お奨めの気分>

ミステリー要素の強い犯罪ものとか好きなら楽しい。