滑り込みでなんとか。
ちょい期待しすぎたかな。思ってたほどって感じ。
アメリカの人は好きそうな映画だなぁとは思う。
多分「ブラボー!」ってな感じでしょう。
CIAの美談ですからね、しかも当初は諸々影響を考慮してずっと極秘扱いだったってところも、煽りに効果をもたらしてるでしょうし。
作品賞・助演男優賞・脚色賞・作曲賞・編集賞・音響編集賞・音響賞(調整)
ノミネートは以上
作品以外は割と地味目なジャンルって印象だけどそれでも、7つだものね。
すごい。
中東の政治や歴史は全然詳しくないのですね。
だけど、少しは知らないと楽しめないかと思い事前にちょっとだけお勉強しました。
結局この救出作戦だけを取ってみると美談ではあるのだろうけど、じゃあ、なんでこんな暴動が起きたのかっていうところを考えると(映画の冒頭でも軽く説明がありますが)、国レベルでは自業自得でもあるわけなんすよね。
自国の利益の為にイランに傀儡政権を立ててしまうというね。
そりゃ怒るだろうw
反撃もやむなしだろうと。
なんかそうなってくると若干自作自演じみたいやらしさみたいなものがチラついちゃってちょっと素直に入れないというのも正直ありましたが、
そうは言いつつ、実際人質になった人達は偶々巻き込まれてるに過ぎないので、勿論しょうがないじゃんでは済まないことだとは思うし、ベン・アフレックが監督やりつつ自分で演じたCIA局員が、実際に一人でイランに乗り込んだ事も事実なので、そういう小さい単位で見ると素直にすごいなって思える部分も多々あるわけですね。
オープニングの掴みってやつ?
あれは上手い。史実の部分を漫画っぽいタッチで軽く説明しながら上手いこと話に引っ張り込んでくれるので、こちらの映画を観る体制ってのを作りやすくしてくれます。
ベン・アフレックも結構良かったと思う。
あの淡々としてる感じが、彼の職業的な役割とかリアルっぽさを強調していて、華は無いけど馴染むって感じでさ、ひと段落した時にブラボーみたいな感じにならないじゃない。
(他の人はなってたけどw)
あの辺とか良かったよね。
命の危険に晒されて、それを免れた張本人ってきっとああいう感じなんだろって、思わされたもの。
後映像ね。
映像はすごい頑張ってんなーって感じだった
70年代の荒い感じの映像が時代背景をとってもよく表現していてそこは素晴らしいと感じました。
実際には79年~80年なので80年代という方が正しいのかもしれないけど、要はその30年くらい前の雰囲気がよく出てて、違和感なく納得できるのですごくいいサポートになっていたと思いました。
ただ、人物はちょっと、同じようにノンフィクションネタのMilkとかJFKのゲイリー・オールドマンとかに比べちゃうと、ヒゲとメガネに救われた感が否めないので、少しマイナスかな。
音楽は結構ノミネートされましたが、そんなに?
悪くはないけど、そこまででもーって感じだったかなぁ。
脚色賞にもノミネートされてたけど、これは、アレですかね。
アメリカ人好みの脚色にするっていうことが評価の対象なら、疑問は無いかなと。
ただ、自分の好みではあんまりなかったのですねー
自画自賛ばっかりしてないで、自業自得だったところにももうちょっと比重を置いてくれたら、好きになったかな。
総評:★★★
物語:★★★★
演出:★★★
映像:★★★★
音楽:★★★
役者:★★★★
監督:ベン・アフレック
<ジャンル>
ノンフィクションベースの政治もの
<お奨めの気分>
こう言う中東関連の政治的な映画を色々な国の視点で見比べて見ると面白いかなと思うので、合わせて違う国が制作したその手の映画も見てみるなんてのは良さそう