空港にて3時間程時間を潰す必要があり、バッチリなタイミングだったので迷わず視聴。
レ・ミゼラブルの原作ではなくミュージカルを基にした作品。
故にこちらもノリはミュージカル。
超がつくほど有名な話なので、内容はいいだろう。
『英国王のスピーチ』のトム・フーパー監督がロングランを続ける傑作ミュージカルを完全映画化。貧しさからパンを盗んだ罪で19年間投獄されたジャン・バルジャンの波乱に満ちた生涯を描く。アン・ハサウェイが2013年アカデミー賞助演女優賞を受賞。 (詳細はこちら)
いやぁーしかしまぁ、なんだ、、、、
アン・ハサウェイの演技が素晴らしい。捕まった。
個人的にはそれに尽きるっていうくらい。
逆に言うとソレ以外は普通?けど、不快でもないので及第。
アカデミーの助演女優もしっかり受賞してるのだが、アルゴ以来益々アカデミー判断に乗っかるの面白くないなって思ってたところに、これについては、しかし、認めざるを得ないわな。
映画館ガラガラだったもんで、油断してたってのはおおいにあるとしても、あんなに映画館で泣いたのは久しぶりだったよ。驚いた~。
ストーリーに引き込まれて涙するっていうパターンは結構あるっちゃあるんだけど、今回のはそういうことじゃなかった。
ほんとに彼女の演技そのものに泣かされた。参ったね。
つまり、極端な話、セリフがなかったり内容わかってなかったとしてもあのシーン見たらきっとジーンとする。
そのくらい感性に直接繋がってくるような魂の唄と芝居を魅せて頂けたと思った。
ありがたい。
ミュージカルってなんか嫌いだったの。
なんとなく、申し訳ないけど真面目にやれよって言いたくなっちゃうっていうか(もちろん大真面目なんだろうけど、そういう風に感じてしまう自分がいた)、けどやっぱり歌ってすごいんだ。
言葉ではなく歌じゃないと届かない部分って心のどこかにあるんだよね。
そういうものを思い知らされて、ミュージカルもモノによっちゃいいもんなんだなって。
泣きながらしかも歌うって、スーパー難易度高そうだよ。
泣くって言ったって、ほろっと涙流す程度の事じゃないのよ。
もう、嗚咽する直前くらいの感じの泣き状態なのに歌はしっかり歌わなきゃいけないってどれだけだ。。。
更に舞台と違ってカメラ間近でアップ取られてて、表情や仕草までより繊細にしっかり意識を届けなきゃいけないのでしょう。
練習したからってできるもんかね??
すっかりファンになりそうですよ。
ヒュー・ジャックマンは相変わらず個人的にはあんまり好きでもないけども、この映画では結構良かった。
やっぱり今まで観たものは作品そのものが好きじゃないっていうのも大きかったのだろうな。
後、彼はこの映画みたいに遊び心が全く無い役の方がイイなって思った。
それこそクソがつくほど真面目な役の方がルックスとのバランスが良い感じがして好きかも。
ヘレナ・ボナム=カーターは相変わらずキテレツな役どころがしっくりきてますねw
若干食傷気味な程に。
そろそろ正統派な彼女もまた観たいところだわ。
サマンサ・バークスという女性を初めて見ました。
アン・ハサウェイが良すぎて見落としそうになったけど彼女の歌も相当です。多分普通の女性ならアン・ハサウェイやコゼットを演じたアマンダ・セイフライド以上にこの子の役に感情移入するだろうと思う。
エディ・レッドメインという男性も初見です。
いいとこのボンボン役で、えらく自然にボンボンやってんな?と思って気になったので後で調べたら本物のボンボンだったw
通りでだよw
ラッセル・クロウはあんま歌良くなかった、好きじゃなかったw
魂のビブラートが私には聞こえなかった。
総評:☆☆☆
物語:☆☆☆
演出:☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆☆(アン・ハサウェイだけならもちろん5)
監督:トム・フーパー
出演者
ヘレナ・ボナム=カーター
<ジャンル>
ミュージカル
<お奨めの気分>
話自体は有名なものだし、ストーリー目当てなら好きな人が観れば良いけど、やっぱアン・ハサウェイで決まりじゃないかと。