こんな高校生ほんとにいたら嫌だけど、ひたすら青春ハードボイルドな映画
サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞した新鋭、ライアン・ジョンソン監督によるサスペンス。南カリフォルニア郊外のハイスクール。学園のアウトサイダーを貫くブレンダンは、不可解な言葉を残して消えた元恋人・エミリーを捜し始めるが…。R-15作品。 (詳細はこちら)
ハードボイルドとかノワールって、大人の渋い男のイメージだよね。
うん。
この話、ハードボイルドノワールってことでOKかなって思うんだけど、なんせ主人公高校生だからね。
生活感が一切なく、異常なほど孤独に強いそんな男子高校生ですよ。
かわいくはない上に、高校生であるが故かっこいいというレベルでもなくなんか不思議な感じだったなあ。
そもそもハードボイルやノワールと青春や学園って一番縁遠い所にありそうなものじゃない。
それが、ひとつになるってどうなのよって感じだったけど、なかなか新しい感じがしたし、縁遠いものを結んだ割にうまいことハマってる感じでその点は良かった。
◎歴代最高の映画500:489位作品
映像とか音楽は好きです。 ある意味あんまアメリカっぽくない。
主人公の性質を強調するようなノワールっぽさが絵にも音にもうまく反映されていて統一感もあったし、大仰じゃなく抑えめなトーンが日本人に合う映画かなって気がした。
日本の映画で言うと北野武監督の映画に近い雰囲気があると思う。
(とはいっても映像的にえぐいものは殆ど映らないけど)
主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットは子役から来てコンスタントに活躍している数少ない俳優の一人ですね、なんとなく好青年風のイメージが強かったけど、この映画の彼は(悪人ではないけど)常にご機嫌斜めで、笑うシーンは一つもなしだったので、新しいジョセフを見た気がしました。
せっかくハードボイルドで攻めるならもう少し哀愁を感じさせる間があるともっとよかったかなぁって感じだった。
この監督はこの作品が初なんだね。
初めてだと考えると結構すごいんじゃないでしょうか。
あまり知らなかったけど去年LOOPER/ルーパーを撮った監督でそちらでもジョセフを使っていて、結構話題になった作品だったね。
そちらも見てみようかなと思う。
かなりカラーの違う作品だろうから、どんな感じなのか気になる。
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