読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

カリガリ博士(1919)

さて、気が向いているうちに続けます。

  • 監督:ロベルト・ヴィーネ
  •  紹介No:0006
  • ページ:30~31

 

幾つかバージョンがありそうですが、自分は↑のAmazonと同じバージョンのものをレンタルでの視聴です。

淀川さんの解説付、英語バージョンです。

 

これも当然パブリックドメインですので、無料↓等でも視聴可能

いやぁ。すごいもの観た~。そんな感じです。

この作品が後にティム・バートンやらブライアン・デ・パルマやらに影響を与えて行くのですね。

デ・パルマアンタッチャブルくらいしか観た事無いので自分にはピンと来ないですが、ティム・バートンはなる程な感じがしますよね。

眠り男=チェザーレは、ティム・バートン映画によく起用されるジョニー・デップの姿と重なる部分があります。

 

最後に大きなオチがあるお話ですので、実際観るべしなのですが、この作品は話そのものよりもモダンアートとしての評価の方が有名です。

確かにですねw

カメラワーク等は前回視聴したイントレランスの様に凝ったものは殆どなく(ちょっとはある)、舞台劇に近い撮り方なのですが、とにかくセットが凄いことになっているのです。

まぁ観るべし。

あちこち歪みまくっていて、なんか落ち着かない、そわそわするんですけど、、、

そんな感じが不安感を煽っていてホラーとしての側面を強調しているのかもしれないですね。

(普段ホラー殆ど観ないのであんまりわかりませんが)

惜しむらくは、音楽。

というか、サイレントなので本来ついてないんだろうけど、このDVDのバージョンだと愉快な調子の音楽が足されていて、そのせいで世界観が台無しになっている気がしますー。

ま、消音すりゃいいのだけど。

 

淀川さん曰く、この頃のドイツっていうのはこういうモダンアートが世界屈指だったのだそうです。

どの国よりも進んでいて、ハイカラで、こういう作品はアメリカでもフランスでも作れない。ドイツにしか作れないと言い切っていますw

そして、この後トーキーに入ると登場しますが、私も大好きなマレーネ・ディートリッヒ

彼女もドイツっ子ですが、後にハリウッドに進出した際、他とは違って粋だったのはドイツ時代にこういった文化を吸収していたからだとおっしゃっておりますね。

確かにかっちょいいですよね。マレーネ。

更に、こういった素晴らしいドイツの文化を全部ダメにしたのがヒトラーだと淀川氏は言っています。

そうなんですか。。

 

 

あらすじ

ある街のお祭りに見世物として夢遊病者の占いってのをやらせてくださいよと、頼みに来るおっさんがおりまして、このおっさん(ヴェルナー・クラウス)がカリガリ博士っていう本職は精神科医なんですがね。

んで、おっさんが一緒に棺桶風のBOXに入れて持ち込んだのが眠り男、夢遊病者のチェザーレ(コンラート・ファイト)です。

インパクトあります。

セットの異様さに負けない個性的且つちょとキモ怖い全身黒タイツに目の下に大きな隈がある(書いてる)お兄さん。

けど、この眠り男と並んでも個性として見劣りしない博士も結構なもんですよ。

悪玉臭全開ですが、不気味さで言ったらいい勝負で、何考えてるのわからない気味悪い感じがします。

なる程、影響力の強さが伺い知れます。

そして、見世物小屋の中では観客相手に博士が見世物を始めます。

博士の合図で目を覚ます眠り男。

映画なのでへぇ、って思いながら見てましたけど、もしアレが夜の街角で出会い頭に出て来たら、3歩は退くだろう。

 

それでね、この眠り男が占いを依頼して来た男に言うわけですよ。

あなた明日の朝までに死にますよと。

この占われちゃった男と一緒に見世物を見に来ていた友人が実際は語り手で、このお話はその友人の回想?という位置づけなんです。

 

その場は友人共々気味悪がりながらも早々に退散する訳です。

帰り道、あいつなんか怪しいから調べた方がいいんじゃない?とかなんとか言いながら。

しかし、その夜、ホントに占われた男が死んじゃうのです。

正確には殺されるのです。

占い、当たっちゃいましたね。

ところが、とんでもない。

これは全部カリガリ博士の仕業なんです。

夢遊病者を操って、人殺しを指示していたのです。

つまり、殺したのは占った本人というわけです。

あのおっさんは、見世物主催者の皮を被った変態でした。

この後の流れは省略、かくかく、しかじかありまして変態博士はお縄となりました。

 

めでたし?

と、ここで終わらないところも、この作品の大きな特徴であり、名を馳せる所以です。

ん?最後はどっちだ?

 

確かにハイカラだわぁ。

本書ではドイツ映画界で花開いた幻想奇譚の要的存在とこの作品を評しています。

 

監督:ロベルト・ウイーネ
製作:エリッヒ・ポマー
脚本:ハンス・ヤノヴィッツ
脚本:カール・マイヤー
出演:コンラート・ファイト
出演:ヴェルナー・クラウス
出演:リル・ダゴファー
出演:フリードリッヒ・フェーヘル
出演:ハンス・ハインリッヒ・フォン・トワルドフスキー

 

次回は「散り行く花」は、観ちゃったので「東への道」です。