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ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

8月の家族たち(2013)

2010年代 アメリカ ドラマ(ファミリー) 映画賞ノミネート ☆4 配信-Hulu 配信-Netflix 配信-Amazonビデオ 配信-YouTube
メリル劇場のはじまりはじまり~
監督:ジョン・ウェルズ
出演者:メリル・ストリープジュリア・ロバーツユアン・マクレガークリス・クーパーアビゲイル・ブレスリン、 ベネディクト、 カンバーバッチ、 ジュリエット・ルイス、 マーゴ・マーティンデイル、 ダーモット・マローニー、 ジュリアン・ニコルソン、 サム・シェパード、 ミスティ・アッパム
収録時間:121分
Story
メリル・ストリープジュリア・ロバーツ共演によるドラマ。父親が失踪したと知らされ、闘病中だが気の強い母と妹家族の住む実家に集まった3姉妹。真面目過ぎる長女、秘密の恋をしている次女、自由奔放な三女たちは互いに本音をぶつけ合うが…。 (詳細はこちら

 

世間的にはブラックコメディとして紹介されてますが、実際かなりシリアスというか、遣る瀬無い感半端ない内容ですw

コメディのつもりで観ようとしている人が居たら全力で止めてあげたい。

 

まぁ、まずはなんと言ってもメリルですよw

出だしからオーラ全開ですよ。

もう、怖いからホント。

 

このお母ちゃん癌に犯されていて、更には薬漬けというのもあってね、元から気が強い性分なんだろうけど、病がそれを加速させているのでしょう。

もの凄い嫌なヤツなんですよ。

凄まじく口が悪いし、嫌味で、皮肉屋。

しかも感が鋭い。メンドくさい感じw

普段は薬漬けだからちょっとこう、ろれつが回らない感じでグチグチ、ブツブツ言ってるのが、時々バチンって弾けたみたいに攻撃的且つ饒舌になるんですよ。

ほんと、怖いの。

なんかが憑依してる感じなの。

この大迫力を抑えてオスカーを受け取ったブルージャスミンケイト・ブランシェット の演技は自然と気になってきますよね。

 未視聴なので近いうちに拝見したいと思います。

 

さて本作はジュリアも助演女優でノミネートされておりましたが、

なるほど~とうなります。

今回ジュリア・ロバーツが良いです。

ま、勝ってはないとは思いますがそれでもメリル相手にかなり食い下がってまして、やるなコイツみたいなね。

取っ組み合いまで行きますからね。

観てるこっちがオロオロしちゃいますよ。

アイドル映画ばっかり出ている見掛け倒しっぽい印象があったのですが、ちょっと謝りたい気持ちです。

 

ユアン・マクレガー女系家族の中で置き去りにされた肩身の狭い感じの旦那役を好演していたと思います。

とはいえ、言うことは意外とはっきり言ったりしますので、別に弱っちいだけの旦那って感じではないので、やけくそか大真面目なのか測りかねますがw

 

そして、ベネディクト・カンバーバッチですね。

クレバーな役(勿論例の探偵ですが)の印象が強かったのですが、今回はちぃと頭の弱い感じです。

けれども心優しい青年ですね。

お歌が聞けますよ。ベネディクトの。

あのシーンはこの映画の中で数少ないホッとできるシーンでもあります。

うーん、何故か素敵です…。

どうしても目が離せないというか、気になってしょうがないじゃないか。

 

それともうひとつね。

ベネディクトはジュリア達3姉妹の従兄弟役なんですが、彼の父親クリス・クーパーが演じています。

でね、お母さんはメリルの妹(つまりジュリア達の叔母ですが)でマーゴ・マーティンデイルが演じてます。

この、マーゴ叔母が、自分の息子のベネディクトをすごく罵るのですよ。

頭がちょっと弱い役ですのでね、それに対して苛立ちを顕にするのですが、父親のクリスが息子をかばうシーンがありまして、そこはかなりグッときますね。

この父と息子の関係はとても素敵なんですね。

 

自分にも他人にも厳しい、いつも機嫌が悪い長女(ジュリア)、幸うすそうな次女(ジュリアン)、奔放過ぎる三女(ジュリエット)、そして気が強くて口が悪いお母ちゃん(メリル)、更にはそれを取り巻く親族達の愛憎劇で、愛より憎のパートが大部分を占めるという内容です。

ドロドロなヤツですね。

自分ドロドロは好きじゃないんだけど、この作品は単なるドロドロじゃなくてとても切ないんですね。

その物悲しさ故に心を惹きつけられてしまうという感じです。

アメリカ映画らしからぬ、華も救いも無いような話なのです。

好きですけどね。

 

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↓ネタバレ

 

 

そうですよね、最後まで見た人は父と息子のほんとの関係を知る事になるわけで、しかもそのことを父は感づいているっていうのも示唆されますから、それを知ると余計に熱くなるものがあるのです。

 

そして、だからこそ血縁であることと家族であることの違いや意味も考えずにいられなくなるのですね。

劇中で次女が姉妹や家族なんて遺伝子で繋がってるだけの無作為に選ばれた細胞に過ぎないという事を言うシーンがあります。

血のつながりがあるという事以上に大切な事がある一方で、絶対に切ったり変えたりする事ができない血縁であるという事実とどう向き合っていくのか。

切れないからこそ何度だってやり直せるって事だと思います。

ここの家族の場合は既にお母ちゃんが病気ですからね、残り時間が余りないですから、懲りずにリベンジして欲しいなぁと思わずにいられません。

 

家庭事情が昔よりずっと複雑になってきた昨今だからこそのテーマという感じもします。

 

個人的には好きな作品ですが、観る人を選ぶ内容であるのは色濃い感じですね。

 

但し、最後の方で解りますが、旦那の失踪に関するいざこざはない方が良かった気がしました。

薬漬けで正常な判断が期待できない嫁に向かってする事だろうかなぁと。