キャストに釣られてはいけませんの教訓映画
実は間違えて借りたのですが、一応観ました。
こりゃダメだわ。
キャストは豪華だけど、豪華にすりゃいいってもんじゃないよね。
の典型じゃないか。
『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲が監督、吉永小百合をはじめとした豪華俳優陣を配した愛とロマンの感動巨編。明治4年を舞台に、明治政府の決定により故郷を追われ、未開の地・北海道を開拓するために自然と闘う人々の姿を壮大なスケールで描く。 (詳細はこちら)
豪華キャスト(だけ)を売りにして集客しようという低レベルな魂胆が見え見え過ぎて腹立たしい。
メンツを豪華にする為に不自然なキャスティングになってしまって、本末転倒という目も当てられない状態。
そして、プロットもひどい。。。
筋が通ってないので、ひたすらしらけます。
何故そういう選択になったのか?
行間を読ませることと説明不足は別のことで、明らかに後者の印象しか受けない。
登場人物の生き様も理解しがたい。
勧善懲悪ではない事に対する美学は自分なりにあるし、好きな方だけど、違うんです。
そこに持っていくにはとっても繊細な心の機微が表現できて初めて成立すると事だと思うのでして、あれじゃただただ、みんな身勝手だなぁとしか思えないわけです。
上げればキリがないほど矛盾と穴だらけ。
これほど視聴者を悪い意味でおいていく映画はそうはない。
2時間半もあってなにやってんの?って感じになりますよね。
申し訳ないけど途中から2倍速で視聴しました。
そのくせ最後には感動の押し売りですよ。
過酷な環境の中、それでも頑張って生きていくってすごいでしょ、えらいでしょ、って感じにしたいんだろうけど、演出があつかましいのなんの。
音楽と絵面で強引に泣き落としにかかるとは、恥を知れ。
感動のラストにしたいならそれまでの苦しさがちゃんと伝わるようにしてくれないと無理ですよ。
こういうのはホントに嫌い。
本当は途中で止めようと思ったのですが、行方不明になったままの渡辺謙が気になってしまい、まんまと最後まで引っ張られましたが、騙された感が半端なかった。
観終わってから知ったんだけど行定勲作品だったようです。
この人の作品は以前にも痛い目にあっているが、今回もとなると、、、
気をつけなくては。