親友の神田が放った「お前一人だけ違う星に住んじゃってる」という言葉が全てを物語っている
なんかあれね。
いい意味で色々裏切られるのね。
そういう快感って遥か昔、レザボア・ドッグスに出会った頃に感じたっけなぁって思い出したりした。
2005年カンヌ国際映画祭批評家週間で4賞を受賞し話題を集めた、新鋭・内田けんじ監督による異色コメディ。どこにでもいる平凡なサラリーマンが体験する一夜の物語が、彼を取り巻く複数の人物の視点からパラレルに描かれ意外な真実を導き出す。 (詳細はこちら)
昨日「WEEKEND BLUES」を見たばかりなので、、やっぱりプロの人の演技はいいなってw
間の取り方一つで印象が変わることって多々あるけど、セリフだけじゃなくて仕草とか動きも含めてやっぱり違うね。
特にコメディだとそういうの外しただけで水の泡だものね。
知ってる人はいなかったけど、十分w
ありがとうございました。
プロットはもう説明不要だよね。
内田けんじ色ってことです。
それだけじゃなくて、この人キャラ設定もいいよね。
真紀さんのちょっとカクカクした感じの動きとか、宮田くんのお人好しな人柄の表現だったりとかね。
見てる人に共感を抱かせるキャラだと思うし、話が進む上ですごい必要なポイントなんだと思う。
特に宮田くんに対しての感情移入や同情?同調?は後々効いてくるから、これが。
声に出して笑ったところっていうと、宮田くんの部屋で真紀さんとハグした時に組長から見えていた足の演技のところくらいなのね。
後は、別段ゲラゲラ笑うみたいな性質の作品ではないのだけど、じわじわ来てニヤっとする。
そんな感じ。
前回同様「全部が繋がってる」感は健在。
すれ違っただけの人でも、コイツまた後で出てくるんじゃないだろうな?って全ての人が怪しく見えてきちゃう。
話が進むにつれて、あーそこ関係あるんだー。
コイツだったのかーっ。
って感じで、間違い探しの答え合わせをしているような気持ちになってくる。
楽しい。
観る側の勝手なんだけど、なんだか作品に参加させてもらっているような気分になれる。
それが楽しいんだと思った。
↓ネタバレ
まず出だしに婚約者と別れたばかりの真紀さんが登場する、ほどなくして半年前に分かれた彼女のことを引きずる宮田くんのターンになる。
そうすると、これはそういう話なんだって思わされる。
真紀さんと宮田くんの物語なんだなって。
この二人が主人公なんだなって。
ちょうどそういう刷り込みが終わったくらいの時点で主役交代だよね。
というより、ここからが本編とも言うべきか。
出会った女の子の電話番号を聞き出せて、大喜びしている宮田くんをよそに、他の人達は大変な事になっているという。
彼だけが何も知らず、でも、彼にしてみればいつもよりずっと刺激的な一晩だったに違いないのだけど、他の人達は彼が想像できるレベルを遥かに超えた刺激を味わっていたわけですよ。
ま、ヤクザに殺されるかもしれないと思ったんだ、宇宙人に見えてもしかたがないさ。
神田くんお疲れ様。
そして最後の最後に、エンディング巻き戻しての、冒頭に出てきた会社の先輩を登場させるという無駄のなさw
キャラ活かすね。
そんでやっぱり、札束手に戻ってきたでしょ。
ああいう、ほっこり感があるんだよね。
そりゃ、宮田くんは幸せになるべき人だもの。
更に、スーパーハッピーエンドではなく、希望の欠片みたいなのを最後にちょっと残しとくみたいな、あの感じもいい。
彼が幸せになれるかどうか?そこにはまた紆余曲折やすれ違いや勘違い、色んなドラマがあるかもしれないもんね。
ただ、前作と連続で観てしまうと、ちょっと被ってるなっていうのが気になる部分が正直あって、この後2作品しかないけど、あんまりそういうのが多いとどう感じるのかなっていうのはあった。
けど、最終的にはどうしても前作との比較をしてしまうので、ちょい甘めになるのかな。
次アフタースクールね。
見たことあるけど、内容忘れてるので初めてのつもりで見直し。
配役が既に好きなので楽しみ。