ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

クライマーズ・ハイ(2008)

85年の日航機墜落事故を報道する地元の新聞社を舞台にしたお話。

監督:原田眞人
収録時間:145分
レンタル開始日:2008-12-27

Story
横山秀夫原作による同名原作を『魍魎の匣』の原田眞人監督が映画化した社会派ドラマ。85年8月、群馬県御巣鷹山日航ジャンボ機が墜落。未曾有の大惨事を取材することになった地元新聞の記者たちの激動の一週間を、緊迫感あふれるタッチで描く。 (詳細はこちら
奇しくもちょうど25年前の今日のこと。
毎日のようにニュース、新聞で報道されていたことを思い出しました。

スピード感のある作品で中だるみはまったく感じません。
何より映像が素晴らしいと思いました。
あの時代を彷彿とさせ、自然に物語へ入っていけます。
終わってみるとなんとも色の印象が薄い映画だったと感じるわけですが、それがまた映画の緊張感とリアル感をいい具合に引き出していたのだと思います。

映像のクールさに反して、新聞記者たちの熱い思いが津波のように押しよせてきました。
今のように携帯もネットも無い時代だからこその駆け引きや緊迫感、命がけの報道の凄まじさと必要性に心をつかまれました。
広い室内のあちらこちらで、身を寄せ周りを警戒しながらヒソヒソと小声で打ち合わせをするシーンがなんとも時代を象徴しています。
今ならメール一発ということが、そうはいかないわけです。
そんな部分にもどかしさよりむしろ、躍動感を感じます。

変にお涙ちょうだいな演出もされておらず、だからこそ余計にずっしりときます。
あの未曾有の事故について考える機会を与えてくれる映画だと思います。
ただし、そういう意味でならノンフィクションである部分ともう少しリンクが強くても良かったような気もしました。

役者も揃ってますし、しっかりとした良い配役で一つにまとまってる感じがします。

個人的には複線がいまいち。。。尻切れトンボみたいで残念だった感じはありますが、
映画の場合時間も限られてるのだろうし、しょうがないのかなと思いました。
結論付けない=自分で埋める。そういうスタイルは基本的に好きなんです。
色んな感じ方があって良いと思うし、それも映画の醍醐味の一つだと思っているので。
ただ、そうは思えなかった。。。w

もやもやっとしたものが、まだ吐き出せずにいます。
表現できるタイミングが来たら、また追記したいと思う。


総評:☆☆☆☆
物語:☆☆☆☆
演出:☆☆☆
映像:☆☆☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆☆
製作年:2008

<ジャンル>
ドラマ、一部ノンフィクション

<お奨めの気分>
仕事や生き方を見つめなおしたい時