読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

ハーフェズ ペルシャの詩(2007)

上級者向けイラン映画

久々に、イラン映画も一本。
元々キアロスタミが好きなので、イラン映画には慣れていたけど考えてみたらキアロスタミ以外は殆ど観た事がなかったか。

麻生久美子が”何故か”出演しているw
何故かの理由は映画を観終わった後調べてみて解ったー
日本の会社が出資してるんだとさ。

正直、この映画への麻生久美子の出演は無理がある。。。。
なぜならば、彼女の役柄は日本人としてではなく、アラブ人とチベット人のハーフという設定だからである。
幾らなんでも、、、w

まあ、アラビアンな衣装似合いますけどね。
似合いますけど、あんなあっさり顔のどこにアラビアンの血が。。。

映画そのものは、麻生久美子の無理な出演さえなければ、私は個人的に好き。
悲恋の物語というのがストーリーかな。
そういうとシンプルなんだけど、実際のところ注意が必要なのはこの映画はイランの宗教的な背景が大変強いので、無宗教主義が多い日本人にとっては、イスラムどころか仏教ですら???の人も多いと思うし、その辺の背景が難解過ぎてついていけない可能性が高いと思われる。
イスラムとまでは言わないにしても、何かしらの宗教くらいは興味があって多少の知識があるレベルじゃないときついだろう。
日本語を覚えたての外人が落語や時代劇を観るみたいことになる。

ましてや、麻生久美子が出ているという理由だけで日頃イラン映画への親しみもなくいきなり観ると余計にいたたまれないことになる。
イラン映画は、独特の乾いた映像と間合いが取られているケースが多いので、その雰囲気に慣れ、親しんでいないと苦痛すら感じるかもしれない。

他の有名どころで観やすいイラン映画を視聴してみて、良かったと思えてからチャレンジするべき、かなり上級者向けの映画といえる。
但し、イラン映画が大好きな人にとっては宗教的背景だけをクリアすれば、結構ツボにはまるんじゃないかなと思う。

私もそのうちの1人だが風化した哀愁漂う風景や空気感を心地よく感じた。
あの、イラン映画にみる独特の、地面を踏みしめる音や風の音、言葉ではなく表情や情景で紡がれていく物語。
そして、悲しい出来事に対してもどこか淡々と受け止めているような、寂しく儚げな人やモノ。
この感じ久しぶりだなぁ。。。。懐かい感覚。
もちろん、申し訳ないけどキアロスタミには勝ててないよ。
それでも故郷に帰郷した時のような懐かしさは覚える。

制作年:2007