でたよ~。超売れっ子ブラッドリー・クーパー。
今回はモラルと夢の間で揺らぎまくる少し気弱な売れない小説家を演じるが、こういう小心者の役が妙にハマるね。この人。
人気は当然ビジュアルも大きいだろうけど、そのかっこよさとは裏腹にちょっと情けない役がハマるところが彼のポイントなのかも知れない。
この作品はまだTUTAYAでしかレンタルでき無いのだけど、
普段からTUTAYA使っててブラッドリーのファンならっていうくらいの温度かと思う。
ジャンルが難しい、サスペンス調ドラマ+ラブロマンスみたいな感じか。
売れない小説家ロリー(ブラッドリー)が偶然入手した古い小説の原稿。
その出来の良さに思い悩みながらも、自分の作品として発表してしまう。
つまり、盗作ってやつだ。
しかも、その作品が大ヒットして一躍有名小説家となるのだが、程なくして彼の前にその原稿を書いた本物の作者のおじいさんが現れる。
ネタバレはこちら
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総評:☆☆
物語:☆☆☆
演出:☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆
監督:ブライアン・クラグマン
<ジャンル>
サスペンス調ドラマ+ラブロマンス
<オススメ>
・ブラッドリーが好き
・ゾーイ・サルダナが好き
・モラルについて少し考えてみたい
↓ネタバレ
どっち転ぶかなぁと思ったけど、概ねドラマ寄りかな。
サスペンス要素もあるにはるけど。
本物の作者のお爺さんは、彼の前にわざわざ現れるので、脅迫でもするのだろうかと思いきや、真実をロリーに語りかけ、そして「お前は人の人生を盗んだのだ、そのことを一生背負って生きて行け」と言い放つ。
そうかぁ、その作品自体が空想小説ではなく半自伝だったからね。
盗まれたのは作品ではなく、人生の一部だったのね。おじいさんにとって。
盗作がいけない事なのはわかる。けど、ロリーに少し同情してしまうのね。
いや、ダメはダメなんだけどさ、でも、苦労をかけてる奥さんからあんな切迫した顔で詰め寄られたらキツイだろうよ。
本人だって元は盗作するつもりなんてなかったわけだし。
しかし、それも元来の彼の弱さに起因するところが大きい。
いい年して小説を書くために親に生活費を無心してるくらいだもの。
それはやむを得ない事情とは言い難いよな。
ただ、事情は別としても人は失敗する生き物だから。
誰にだって忘れてしまいたい様な過去ややり直したいと思う過ちの一つや二つはあるというもの。
お爺さんの言うようにその誤ちを犯さなかった自分に戻ることはでき無いのも事実。
とはいえ、その過ちを償うチャンスも与えられないとしたらどうだろうか。
生きて行ける?
失敗や過ちが許されない人生だとしたら自分などとっくにお陀仏ですわ。
程度や種類の問題なのだろうか。
難しいなぁ。
結構面白い映画になる素質はあったと思うし、劇中劇のスタイル(実際は小説の中の話
という設定だけどホントは過去みたいなことだけど)の劇中部分は結構良かったんだけどね。
残念なのはリアルの現在部分。
まず、ブラッドリーの将来がデニス・クエイドってのは無いよねw
あれはしんどいわぁ。
内容的には同一人物だと理解出来ても、視覚が拒絶した。
あと、謎の美人学生(オリヴィア・ワイルド)も全然ピンと来ない。
嫁の昔が可愛過ぎた(ゾーイ・サルダナ アバターのヒロイン)のもあるけど、争えてないもの。
魅力が無い事にも起因してそうだけど、存在自体が問われる状態に陥ってると思う。
その辺りがしっくり行けばもっと好きだったかな。
話の中で作者は最近離婚したという設定になっている。
謎美女の話じゃその奥さんとは大学時代に知り合ったってことだからゾーイが演じた嫁で間違いないのだろう。
その嫁と壮年になって離婚。
つまり、それって、Words(自身の暴露本の様なものだよなw)を発表した事で別れたってことなのか。
もうこの話はしないでと昔の嫁は言っていたからね。
蒸し返した事で関係に亀裂が入ったのだろうか。
離婚をしてでも、告白せずにいられなかった。そういうことなのかな。