また、ほったらかしてしまったな。
どうも、本と映画をバランスよく進めるってのができない。
しばらくハードボイルド小説にどっぷりだったが、小休止で、久々に映画ね。
追加料金なしで見られるものでいくつか適当にあたってみたうちの一つ。
この作品以外にもまとめていくつか観てしまったので、巻きで行く事にしよう。
ハーレイ・ジョエル・オスメントといえば、シックス・センスだよ。
あの頃は天才子役なんて騒がれてたっけ。
その天才も時が経てば大人になる訳で。
そう。大人になった元天才子役の主演作。
大人になったハーレイの見た目は敢えてスルーするとして、ちょっとオーラなさすぎて気の毒だったなー。
エドワード・ファーロング思い出しちゃったじゃないか。
内容はタイムトラベルもののヒューマンドラマかな。
ジャンルとしてSFサスペンスなんてものに分類されているようだけど、それについては物申すよね。
SFサスペンスって言われるとそれ相応のものを期待しちゃうかもだけど、それはNG。
自分はジャンルもあらすじも全く知らずに前情報なしで見たので、そこの落差は受けなくて済んだけど。
完全にヒューマンドラマ寄りの内容。
『シックスセンス』のハーレイ・ジョエル・オスメントが10年ぶりの映画主演を果たしたSFサスペンス。祖父の下で物理学を学んでいるエロル。失踪した父のタイムトラベルに関する研究ノートを見つけ、父と再会するためタイムトラベルに挑む。 (詳細はこちら)
主人公が子供の頃に、出張に行った父親がそのまま出張先で行方不明になっちゃうんだよね。
それで、行方不明のまま主人公が大学生になっちゃうんだよ。
通ってる大学の教授に自分のじいさんがいてね。
で、父親ってのがタイムトラベルの研究をしてた人なんだけど、失踪後に研究ノートが見つかる。それを見て、誰にも告げずにタイムトラベルしちゃったんじゃないかっていう推測を立てるわけ。
だけどじいさんにとってその手のジャンルは専門外で、手がつけられない。
息子はなんか冴えないようにしか見えないのだけどw
実は天才的な頭脳の持ち主で、そのことをじいさんは授業を教える中で気づいていて、あいつなら父の研究内容を紐解けるんじゃないのか?
って考えるようになって、孫を巻き込んで行くわけだ。
↓ネタバレ
目的はタイムトラベルしたまま帰ってこない父親を連れ戻して、父親が疾走しない世界に戻すというか作る?という事。
父親が失踪した原因に検討が付くまでの部分をギリギリミステリと言ってもいいかもしれないけど、あらすじでもタイムトラベルが目的なことが書かれちゃってるくらいだし、序盤でわかる話なので、ちょっと無理があるかなという気もする。
その後も例えば、タイムトラベルの仕組みの部分にスポットが当たっていてそれを解明するのが主軸ならSF要素が強まる可能性があったのかもしれないけど、
その辺は結構ついでな状態ですよ。
逆にタイムトラベルまではサクッとできるようになって、父親を探したり連れ戻したりする部分を主軸にして危険がいっぱいな感じになっていればサスペンス要素大になったかもしれない。
しかし、タイムトラベルできるようになるの自体がほんとに終盤なので、ハラハラしたりドキドキしたりするような展開もほとんどない。
どっちかというと、研究がうまくいってタイムトラベルができるようになって、父親と会うことができたら、タイムパラドックスが起きるかもしれない。
そうすると今の世界はなくなるかも知れない。
本当にそれでいいんだろうか?
このまま研究を続けるべきかやめて今の現実を受け止めて生きて行く方がいいのだろうか?
という葛藤の部分が一番比重が重い内容なんだよね。
ラストで主人公がとった行動も、家族愛から来た行為なわけだから。
あそこまでして父を連れ戻そうっていう彼の決意やそれに至るまでの葛藤という部分はドラマとしてなら悪くない。
ただ、結局これって家族の話だよね?というところに落ち着いてしまう。
それ自体が悪いとは言わないけど、SFサスペンスを謳うのは乱暴過ぎだろ。とは思っちゃうよ。
結論
・キャラは立ってない。
・内容はSFサスペンスだと言い張るなら、かなりヒドイ。
ただし、ドラマだと認めるのなら普通程度
・音楽や映像はあまり印象に残っていないので可もなく不可もなくだったのだと思う