ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

ゼロ・グラビティ(2013)

これ、自分、やっちゃいましたよね。
 
収録時間:91分
 

 

Story
突発的事故により無重力空間に投げ出された宇宙飛行士たちの極限状況を描いたスペースサスペンス。ライアン博士と宇宙飛行士・マットは、スペースシャトルでミッションを遂行していたが…。サンドラ・ブロックジョージ・クルーニーが共演。 (詳細はこちら

小休止がてら、短めで気軽に観られそうな作品を求めてたどり着いたのですが、

この映画って映像が売りって事でまずそこはいいはずね。

そうなると、自宅のTVで2D視聴ですので、失敗なのでしょう。

 

開始早々、そんなわけで萎えてしまいました。

もう、後は惰性。

 

けど、最後の望みをストーリーにかけてみようか?

という気持ちもごくわずかながら、残しつつ進めてみたのですが、早々にマットが場外になった時点で、それしかありえない流れに乗ってしまったんじゃないのだろうか。

と感じてしまったので、内容的にも興味が失せてしまいました。

 

例えばこれをIMAX3D劇場で観たとして、すごいなぁとは思うかもしれない(映像に対して)。

だけど自分はストーリー重視派なので、1本映画観たんだなっていう満腹感は得られない可能性が高そうだなぁという印象。

あ、後キャラも割と重視だった。内容つまらなくてもキャラがOKなら許せちゃう事多いかも。

そう言う意味でも、全然魅力的じゃない。というより、登場人物について全然掘り下げてないから当然といえば当然か。

 

賛否両論あるだろうし、こういうのが科学的見地から見てどうだとかもあるだろううけど、最終的には観てる人が満足するかどうかってのが大事なんだし。

たくさんの人が満足するなら嘘っぱちでも、非現実的でも、売れるんだろうから。

 

お金にならないものは作らない(作らせてもらえない)んだろうけど、お金になる=良いものとは限らないって事だろうし、ましてや、それが自分に合うか?

となるとね・・・。

 

 

2Dのみの視聴だった事と、途中早送りとかもしたので、未評価。

飽きちゃったんだからしょうがないw

この後何が起きるのか?

先が見えているにも拘らず気に入る作品ってのはそうそうは無い。

勿論偶に出会えるし、そういう作品に出会うのも楽しみの一つでございますが。

 

東への道(1920)

グリフィスとリリアンのコンビも4作目となりました。

目が慣れてきました。(そしてちょっと飽きてきた。。)

  • 監督:D・W・グリフィス
  • 紹介No:0008
  • ページ:33

 

視聴自体は少し前に済んでいたのですが、順番通り書きたかったので保留してました。

レンタル無いので買うか、ネットで。

 

この作品は、大ヒットしたんだそうです。

というのもこの作品のちょい前くらいまで、グリフィスの作品はだんだんとウケが悪くなっていたそうなのですね。

それまでのグリフィスとリリアンのコンビで世に送り出してきた作品というのは、貞操を守る可憐な少女という設定が定番の鉄板みたいな感じだったのですが、大衆は「もう、そういうのいいよ、なんか飽きてきたよ」ってなっていたわけです。

で、グリフィス自身もそのことに気づいていた。

はからずも、冒頭に記載した通り自分もちょっと飽きてきてましたw

 

そこで、グリフィスはヒロインの設定を方向転換したのです。

この作品のヒロイン(リリアン・ギッシュ)は、最初こそいつも通りのピュアで世間知らずな娘として登場しますが、その後は男に騙され結婚詐欺に合う⇒その際妊娠してしまう⇒更に産まれてきた子供がすぐに亡くなってしまう⇒母親まで亡くなってしまう。

そういう散々な目にあうわけです。

貞操設定もなしですね。

その後新天地に移り、頑張ろうと気持ちを切り替えるも、今度は偶々その新天地の近くに例の結婚詐欺男が住んでいてご近所さんとして姿を現すのですよ。

不幸の数珠つなぎです。

 

ただ、その時点で何か起きたかというとそうではなく、過去のことは互いに都合が悪いってんで、だんまりのまま時が過ぎていくというね。

自分を騙した男と近所づきあいしないとならんなんて。。

ヒロインは使用人で詐欺男は客人だから我慢するしかなかったね。

詐欺男の方は、自分が騙した女が住み込みで働いている家のお嬢さんを次のターゲットにするのですから、まぁ、病気ですねw

冒頭にこの男の特技が3つあると紹介されます

内訳は「女と女と女」

三つって言いませんからね。それ。

 

だんまり生活にも慣れてきた頃、住み込み先のご子息といい感じになるも、自分の過去が邪魔をしてOKできないヒロイン。

そうこうしているうちに、ひょんな事から過去の事がバレて真冬の嵐の中、追い出されてしまうのです。

 

ここからが結構すごい。

内容じゃなくて、映像が。

ホントに真冬の川で撮影してますね。

川に浮かぶ氷の形がやけに四角っぽいのは見なかったことにするとして、ヒロインも相手役も頑張ります。

あれは、相当な寒さだろうし、川に浮かぶ氷の上(氷自体が流されている)を歩いて、時々川に片足沈みながら氷から氷へと渡ってますよ。

危ないし、寒い。

ヒロインの方も流される氷の上に横たわって(気を失ってる設定)そのまま川に流されています。

体の一部が水に浸かってるよね。。。

役者魂的なものを垣間見ました。

すごいですねー

設定上はもうすぐ先に滝があってこのまま意識が戻らないと滝からまっさかま!

というスリリングな状況として演出されています。

さすがに滝は別の場所の映像だろうと思いますが。。どうなんだろうか。 

 

最後はめでたく助け出されて、雇い主の息子と結ばれます。

良かった、良かった。

サイドストーリー的に、詐欺男にターゲットにされていた娘の方も寸前で男の正体がバレた事もあり、どんくさいけど実直そうな教授の方と結ばれます。

 

字幕の入れ方なんかも最初の頃と比べるとより会話っぽい感じになっている気がします。

リリアンは可憐ですが、ちょっと猫背っぽいのが個人的に気になってしょうがないの。

そこが、不幸せな乙女らしさを誇張してるのかもしれないから、持ち味なのかな?

とも思うのだけど、やっぱりヘプバーンみたいにシャンとしてる方が素敵だなぁ。

 

監督:D・W・グリフィス

製作:D・W・グリフィス
脚本:アンソニー・ポール・ケリー
撮影:G・W・ビッツァー
撮影:ヘンドリック・サートフ
撮影:ポール・H・アレン
音楽:ルイス・シルヴァース
出演:リチャード・バーセルメス
出演:リリアン・ギッシュ
出演:メリー・ヘイ
出演:ノーマ・シアラー

 

次回はウィズイン・アワ・ゲイツです。 

 

 

カリガリ博士(1919)

さて、気が向いているうちに続けます。

  • 監督:ロベルト・ヴィーネ
  •  紹介No:0006
  • ページ:30~31

 

幾つかバージョンがありそうですが、自分は↑のAmazonと同じバージョンのものをレンタルでの視聴です。

淀川さんの解説付、英語バージョンです。

 

これも当然パブリックドメインですので、無料↓等でも視聴可能

いやぁ。すごいもの観た~。そんな感じです。

この作品が後にティム・バートンやらブライアン・デ・パルマやらに影響を与えて行くのですね。

デ・パルマアンタッチャブルくらいしか観た事無いので自分にはピンと来ないですが、ティム・バートンはなる程な感じがしますよね。

眠り男=チェザーレは、ティム・バートン映画によく起用されるジョニー・デップの姿と重なる部分があります。

 

最後に大きなオチがあるお話ですので、実際観るべしなのですが、この作品は話そのものよりもモダンアートとしての評価の方が有名です。

確かにですねw

カメラワーク等は前回視聴したイントレランスの様に凝ったものは殆どなく(ちょっとはある)、舞台劇に近い撮り方なのですが、とにかくセットが凄いことになっているのです。

まぁ観るべし。

あちこち歪みまくっていて、なんか落ち着かない、そわそわするんですけど、、、

そんな感じが不安感を煽っていてホラーとしての側面を強調しているのかもしれないですね。

(普段ホラー殆ど観ないのであんまりわかりませんが)

惜しむらくは、音楽。

というか、サイレントなので本来ついてないんだろうけど、このDVDのバージョンだと愉快な調子の音楽が足されていて、そのせいで世界観が台無しになっている気がしますー。

ま、消音すりゃいいのだけど。

 

淀川さん曰く、この頃のドイツっていうのはこういうモダンアートが世界屈指だったのだそうです。

どの国よりも進んでいて、ハイカラで、こういう作品はアメリカでもフランスでも作れない。ドイツにしか作れないと言い切っていますw

そして、この後トーキーに入ると登場しますが、私も大好きなマレーネ・ディートリッヒ

彼女もドイツっ子ですが、後にハリウッドに進出した際、他とは違って粋だったのはドイツ時代にこういった文化を吸収していたからだとおっしゃっておりますね。

確かにかっちょいいですよね。マレーネ。

更に、こういった素晴らしいドイツの文化を全部ダメにしたのがヒトラーだと淀川氏は言っています。

そうなんですか。。

 

 

あらすじ

ある街のお祭りに見世物として夢遊病者の占いってのをやらせてくださいよと、頼みに来るおっさんがおりまして、このおっさん(ヴェルナー・クラウス)がカリガリ博士っていう本職は精神科医なんですがね。

んで、おっさんが一緒に棺桶風のBOXに入れて持ち込んだのが眠り男、夢遊病者のチェザーレ(コンラート・ファイト)です。

インパクトあります。

セットの異様さに負けない個性的且つちょとキモ怖い全身黒タイツに目の下に大きな隈がある(書いてる)お兄さん。

けど、この眠り男と並んでも個性として見劣りしない博士も結構なもんですよ。

悪玉臭全開ですが、不気味さで言ったらいい勝負で、何考えてるのわからない気味悪い感じがします。

なる程、影響力の強さが伺い知れます。

そして、見世物小屋の中では観客相手に博士が見世物を始めます。

博士の合図で目を覚ます眠り男。

映画なのでへぇ、って思いながら見てましたけど、もしアレが夜の街角で出会い頭に出て来たら、3歩は退くだろう。

 

それでね、この眠り男が占いを依頼して来た男に言うわけですよ。

あなた明日の朝までに死にますよと。

この占われちゃった男と一緒に見世物を見に来ていた友人が実際は語り手で、このお話はその友人の回想?という位置づけなんです。

 

その場は友人共々気味悪がりながらも早々に退散する訳です。

帰り道、あいつなんか怪しいから調べた方がいいんじゃない?とかなんとか言いながら。

しかし、その夜、ホントに占われた男が死んじゃうのです。

正確には殺されるのです。

占い、当たっちゃいましたね。

ところが、とんでもない。

これは全部カリガリ博士の仕業なんです。

夢遊病者を操って、人殺しを指示していたのです。

つまり、殺したのは占った本人というわけです。

あのおっさんは、見世物主催者の皮を被った変態でした。

この後の流れは省略、かくかく、しかじかありまして変態博士はお縄となりました。

 

めでたし?

と、ここで終わらないところも、この作品の大きな特徴であり、名を馳せる所以です。

ん?最後はどっちだ?

 

確かにハイカラだわぁ。

本書ではドイツ映画界で花開いた幻想奇譚の要的存在とこの作品を評しています。

 

監督:ロベルト・ウイーネ
製作:エリッヒ・ポマー
脚本:ハンス・ヤノヴィッツ
脚本:カール・マイヤー
出演:コンラート・ファイト
出演:ヴェルナー・クラウス
出演:リル・ダゴファー
出演:フリードリッヒ・フェーヘル
出演:ハンス・ハインリッヒ・フォン・トワルドフスキー

 

次回は「散り行く花」は、観ちゃったので「東への道」です。

 

イントレランス(1916)

久しぶりに古典学習です。 長いので手が出なかったんだけど。

 

パブリックドメインなのでネットでも見られますね。


Intolerancia (1916) - YouTube

 

グリフィスの怒りのメッセージと言われているようです。

この作品の前年に「國民の創世」が発表されていますが、その際人種差別であると激しいバッシングを受けた経緯があり、それに対する反論であるという話もあるようですが、映画の検閲に対する反発も含まれているという事です。

そして、上映時のパンフレットには「アメリカにおける言論の自由の盛衰」というメッセージが記されました。

 

イントレランスとは即ち不寛容。

許さない事。受け入れない事。

人類は古来より不寛容によって過ちを繰り返し続けている。

題材はつまるところ恋愛、それも悲恋ですが、その中に政治的なメッセージや上述の反論を盛り込みつつ、概念として打ち立てる事で実現させているという感じでしょうか。

 

この作品は4つの物語から構成されていて、それぞれに時代を超えた愛の葛藤を描いています。

「キリストの生涯」

「古代バビロン」

「聖バルテルミーの虐殺」

「現代劇」

と、一見するとオムニバスかなと思いますが、実際はそれぞれの物語が切り替わりながらちょっとずつ進む、クロスカッティングのパラレル編集という技法が用いられた極めて斬新な撮り方だったわけですね。

※後に日本で公開された時は再編集され普通のオムニバスとして公開されたそうなw

 

それから俯瞰撮影。

今ならクレーンやらヘリやら、色々とやり方があるでしょうがどっちも無い時代。

大変だったでしょうなぁ。

今でも鉄パイプなどで作った足場の事をイントレって言うらしいんだけど、それってこの映画の中で俯瞰撮影する為にそういうのを作った事が由来なんだって。

凄いね。

 

そしてなんといってもバビロンのセットです。

実際に街一つ作る位の勢いですねw

そこに3000人のエキストラ。

※結果的には大赤字だったようです。

 

この壮大さが、後世に名を残す要因の大きな一つを担っている訳ですが、実はバビロン編は後付けですから、そもそも彼が最初に構想していたものの中には無かったという事ですよね。

イタリアのカビリアにインスパイアされたという話もありますが、どうなんでしょうか。

ですが、内容としては元は無かったものだったと受け止めるなら、やっぱり最初から存在していた現代編にちょっと注目をして観てみようかなという気持ちで拝見致しました。

 

と言っておきながら、とりあえずバビロン編に登場する山の娘がかなりファンキーでしたw

ちょっと気にいっちゃいました。

おてんばの枠を大幅に超越しています。

もはや乱暴者の域。

 

総合的には想像していたより感動しちゃいましたね。

昔も昔、ほぼ100年前の作品なのですから、そんなに直接的には楽しめるものではないだろうと思っていたのですが。

最初は正直ちょっと退屈に感じる部分もありましたが、ラストのフランス編、バビロン編、現代編の怒涛のクロスカッティングは緊迫感を演出していて、見入ってしまいました。

更にホントのラストに近づくと、現代編の中での嫁側と旦那側が、これまた怒涛の切り替えで、ハラハラしちゃいました。

 

冒頭に記載したとおり、基本的に悲恋を扱っていてるのですが現代編だけはラストに救いがあります。

そこに大きな意図と願いを感じますよね。

但し、可愛い娘は途中まで散々過ぎる人生ですが。。

 

グリフィスがいなければ、今の映画はもっとしょぼいものだったかもしれません。

勿論、他にも貢献者は多々いらっしゃるでしょうが、この方も間違いなくそのうちのお一人であると確実に実感出来るものでした。

どうもありがとうございます。

今、イケてる映画をたくさん観る事ができて嬉しいです。

と言いたい気持ちになりました。

 

監督:D・W・グリフィス
脚本:D・W・グリフィス
撮影:G・W・ビッツァー
撮影:カール・ブラウン
音楽:ジョセフ・カール・ブレイル
音楽:D・W・グリフィス
助監督:トッド・ブラウニング
出演:リリアン・ギッシュ
出演:ベッシー・ラヴ
出演:メエ・マーシュ
出演:コリーン・ムーア
出演:コンスタンス・タルマッジ
出演:モンテ・ブルー

 

次回は「カリガリ博士」です

 

里見八犬伝 (1983)

見所はJACのアクション&手作り感満載のSFX

 

 
監督:深作欣二
収録時間:159分
 

 

Story
鎌田敏夫の原作「新・里見八犬伝」を『バトル・ロワイアル』の深作欣二薬師丸ひろ子主演で映画化した大ヒット時代劇。城を焼かれ追われる身となった館山城主の娘・静姫は、八剣士を探し出し、甦った闇の妖怪軍団と最後の闘いに挑む。 (詳細はこちら

 

当時としては色々と新しい試みがなされたのだろうというのがわかりますね。

今ならCGで如何様にもできますが、そんなものはない時代ですから、特殊メイクとSFX、そして後は本物の体当たり。

 

音楽もそれまでの時代劇とは一線を画す洋楽メインで、当時としては斬新だったことでしょう。&個人的には懐かしい。

 

話はご存知滝沢馬琴って事でいいとして。

 内容的にはクズですw

 

しかし、いいの。

①ヒロインの薬師丸ひろ子は大根に違いない、けども、可愛いんだ。これが。

10代でしょうね、撮影当時。

もういいよ、許しちゃう。そういう気持ちになっちゃうの。

お姫様衣装の時より、男の子に変装してる時がとても可愛い。

 

真田広之がカッコイイ

野生児系キャラですが、JACで鍛えたあの身のこなしですもの、軽いです。

和製ターザンのように野山を駆け回る姿は人類のちょっと上を行ってる感じすらさせます。

彼もまた若いですねー。

今や世界でも活躍する程の大物となりましたが、この頃はまだちょっと可愛い感じすら致します。

スタントなしであのアクションをこなすんですから引く手数多だったでしょうね。

今はそこまでできなくても技術でカバーできてしまうから、この時代とは求められるものも違うだろうし、出来る必要もないのかもしれないけど、それでもやっぱりあんだけの動きを生でやってるってのは、観る側からすると感動のレベルは違って来る。

 

志穂美悦子真田広之に負けないくらいカッコイイです。

二人共やっぱり普通の人とは動きが違う。

対峙して戦うシーンが一番の見所でしょうか。

作り物じゃない本物のアクションですよ~。

これはテンション上がっちゃう。

※ワイヤーは所々使っていますが、基本チャンバラがメインでそこが逆にリアルっぽくて自分は好きだったな。

 

夏木マリ

元から好きなんだけど。最高でした。

派手なメイクと派手な衣装。

普通ならあんなの着せられたら置物みたいになるところよ。

なのに中身が負けてないんだもん。

あのド迫力、そして妖艶な美しさ(ちょっと怖いところも良い)。

お尻丸出しすらも何やら神々しい。

 

 

楽しかったですわ。

但し話に期待してはいけない。

里見八犬伝自体の事ではなくあくまでこの映画の中に話を求めないという意味。

 

時代が違うので映像面でも違う観点で楽しめる事が前提。

(今の技術を駆使した映像と正面から比較してはいけません)

 けど、あの手作り感がまた、今となっては逆に新鮮という気が致しました。

SFX創意工夫しながら色々と頑張ったんだろうなぁ。

という楽しそうな感じがしますね。

 

◎今すぐ観たい!

Hulu:見放題

 里見八犬伝を 検索 | テレビ見放題 | Hulu

Netflix:見放題

 Legend of the Eight Samurai | Netflix

Amazonビデオ:324円~

 プライム会員は無料

 里見八犬伝

TUTAYA:411円~

 里見八犬伝 - ツタヤディスカス/TSUTAYA DISCAS - 宅配DVDレンタル

YouTube:300円~

 里見八犬伝 - YouTube

 

シックス・センス (1999)

ハートフルホラーとでもいいましょうか、ホラー要素以上の人間ドラマにより感動系に昇華された珍しい一品

 

 
収録時間:107分

 

Story
小児精神科医のマルコムは、長年、第一線で子供たちの“心の病”の解決に人生を捧げてきた。しかし彼は、以前担当しヴィンセントという少年を助けられなかったことに深く傷つき、最愛の妻アンナとの間にすら、深い溝ができ、人生に絶望しかけていた。そんなおり、8歳の少年コールが新しい患者として現れる。いつも何かにひどく怯え、母親リンにすら原因を明かさず、ひとり心を閉ざす彼の症状は、自殺したヴィンセントと酷似していた…。懸命の説得の末、マルコムはコールから驚愕の“真実”を聞きだす。コールは言った。「僕には死んだ人が見えるんだ」…。あたかも自分の過去と向き合うかのように、必死の思いでコールを助けようとするマルコムの前に、科学では説明のつかない“何か”の存在が、しだいにその全貌を明らかにしていくのだった…。 (詳細はこちら

 

衝撃のラスト!が謳い文句のこの作品 

にも拘らず、数年前美容院で不意にネタバレをされてしまった為、視聴する気が失せていたのですが、ネタバレ内容も忘れそうにないし、諦めて観てみる事にした。

 

 

基本オバケネタですからそういうシーンは結構ありますが、それ以上に母と子、夫と妻、主治医と患者(であり別の関係性もあるけど)等の人間関係にスポットがあたっているので、むしろドラマよりでしょうね。

最初はかなりギクシャクしている人間関係が最後には上手いことそれぞれ収まりがつき、ある意味ALLめでたしな展開ですので、ご都合主義とも言えますが、それ故に幅広く受け入れられる印象を受けます。

 

設定はやや強引でありつつも、ミスリードは巧妙に感じます。

この手のネタを映像化するとなると強引な設定もやむなしでしょうか。

ネタを知らなければ自分も釣られていただろうと思います。

 

「衝撃」の部分をどう捉えるかは人それぞれでしょう。

自分はといえば、まず知ってて見たのが一つ、それと既に恐怖の足跡という映画で同じ展開が既出であったという2点から、衝撃部分については正直二の次です。はい。

 

その部分より、むしろこの手の題材をハートフル路線に持っていったというところに関心と興味をそそられました。

 

また、ミスリードに関する演出には感じ入りましたが、ラストのお涙頂戴のやり過ぎ感が鼻についてしまったのが残念ポイントです。

展開はあれでいいので、もうちょい控えめが良かったな。

 

ブルースの演技は良かったです。

以外に邪魔にならないというか、派手な役どころが多い人だけどこういう控えめな感じでも違和感ないのね。

 

↓ネタバレ

 

視聴者側へのミスリードは確かになかなかなんですが、知ってて見るとやっぱ疑問もあるにはあるよね。

まぁ、見たいものだけが見えるってのは前提だから良いとして。

人の家に勝手に出入りしているところを見ると、壁を突き抜ける能力があるのだろうか?

物体を動かしたりする力はあるようなので鍵さえ空いてれば勝手に入れそうだけど、

日本の田舎じゃあるまし開けっぱなしはないだろう。

だとしたら、そんな事ができる自分に違和感は無いもんなんだろうか。

少年以外には話が通じないであろう点についても、気づかないわけないだろうと思わせる要素が設定を強引にしても尚、かなり残る気はしますが。

etc...

 

しかし、キラの父親に渡したビデオがまさかの。あれは面白いですね。

てっきり、親へ宛てた感謝の気持ちを綴ったものだろうと思っていたので。

お母さん逮捕ですかね。妹はせめて復調すると良いですが。

 

異色作ではあり、何かと比較や例えの対象にもなりやすそうな作品でもあると思うので、一度は観ておいて損はないという印象でした。

 

アフューグッドメン(1992)

ジャック・ニコルソンは悪の権化か

 

収録時間:138分
 
 
Story
キューバの米海軍基地内で1人の海兵隊員が殺害された。容疑者として同じ部隊に所属する2人の優等兵が起訴された。若手弁護士キャフィ、調査部のギャロウェイ少佐らからなる容疑者の弁護団は、この事件に海軍の暴力的制裁“コードR(レッド)”が絡んでいることを突き止めた。だが、真相発覚を恐れた基地の総司令官ジェセップ大佐の陰謀により調査は暗礁に。一度は挫折したキャフィだが、真実を立証するために法廷で堂々と闘うことを決意し、巨大な権力に立ち向かうが・・・。 (詳細はこちら

悪顔ハマりすぎですよ、ジャック。

ちょっと古い作品ですので、皆若いですねー。

時代を感じます。

トム・クルーズは今でも無難に活躍している印象がありますが、デミ・ムーアなんかはこの後徐々に存在感が薄れていくので、これを見るとあぁそうか、ゴーストからまだ間もない頃ってことなのねぇと、しみじみ感じたりします。

 

 

上手いことまとまっていて、観やすい作品ではありました。

けど、まぁねw

 

 

幾ら自尊心があっても、あそこで自爆はしないと思われるw

その後の運命を計算できないような馬鹿者があんなに地位につけますかね。

とか思ってしまったのでした。

確かに、ヤバそうな状況でっち上げられちゃって慌てちゃうのはわかるけど、それでもやっぱ自爆はないなぁ。

 

トム・クルーズの演技はもっと派手な方が向いてる気がするというのか、自分の感覚だとどうもね。

浮いてる風に映っちゃって。 

燃えよドラゴン (1973)

笑っちゃうんだ、けど、カッコイイな~。ブルース・リー

 
監督:ロバート・クローズ
出演者:ブルース・リージョン・サクソン、 アーナ・カプリ
収録時間:103分
 

 

Story
3年ごとに武術トーナメントが開かれる香港の小島。そこは、かつて少林寺の修道僧であった麻薬密売組織の支配者ハンが麻薬と暴力で君臨していた。一方、少林寺で修行を続ける若者リーは、ハンの部下に殺された妹の復讐のため、そして麻薬密売の内情を暴くため、ひとり悪の要塞島に乗り込む。ブルース・リーが、アメリカと香港の合作で、まさに世界を席巻したカンフー映画の傑作。(詳細はこちら

◎歴代最高の映画500:474位作品

ココシリがヘビーだったので、ちょっと軽いのが観たかった。

 

話の内容は殆ど無いに等しいけど、この作品にそんなものを求める事自体が間違いです。

正直ツッコミどころは満載です。

それは決して作品が古いからという理由だけではないと思うのですが、見ていてコメディでもないのに爆笑してしまうシーンも結構あるっちゃあるのですよね。

 

それでも、かっこよかったわ~。

模型かよって思うほど鍛え抜かれた肉体もすごい。

彼の場合コンパクトにまとまっている感じもまた良いのでしょうかね。

そして、流麗で軽やかな身のこなしも惚れ惚れします。

もう少し長生きしてくれていたら、スパイアクションものなんてのも見てみたかったなぁと思いました。

きっとすごいかっこいいよ。

ルパン三世みたいな動きがリアルで出来そうだもの。

ロープ使って下に降りる時の足の角度がすごいもの。

戦う時は抜群にキレのある動きで、その後は誰のアクションを見てももっさりに感じしまう程、飛び抜けています。

 

そしてあの決めポーズというか、ドヤ顔というかねw

最初は真面目にやってくんないかなぁなんて思ってたのが、後半になってくると、またあれ来るかな?等とワクワクしながら待ち受けている自分がいました。

 

更にあの音楽ね、言わずもがな。

乱用しすぎなきらいはありますけど、やっぱいいよね。

好きですね。

 

敵役はあんまりだったなぁ、もっと悪そうな人にして欲しかった。

 

考えてみたらブルース・リーの映画初めて観たのでした。

あんまり興味が持てなかったので観たいとも思わなかったのですが、普段映画を観る時は全く別の楽しみを見つけました。

本数は少ないでしょうが他の作品も見てみたいな。

 

総評:★★★
物語:★
演出:★★
映像:★★★★
音響:★★★★
役者:★★★★

 

<ジャンル>

アクションしかしてないからね

 

<オススメ>

負担の少ない映画です。

ほんと、頭空っぽにして、わぉーって言いながら観てれば良いのです。

 

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ビデオパス:216円~

 ビデオパス-燃えよドラゴン ディレクターズカット<ブルース・リー主演>/字幕

YouTube:300円~

 燃えよドラゴン ディレクターズ・カット - YouTube


ココシリ(2004)

加工されていない本物の自然の美しさと厳しさに心を奪われた

 
監督:ルー・チューアン
出演者:デュオ・ブジエ、 チャン・レイ、 キィ・リャン、 チャオ・シュエジェン
収録時間:89分
 

 

Story
『ミッシング・ガン』のルー・チューアン監督が、中国でセンセーションを巻き起こした実話を映画化した衝撃作。チベットの峻厳な大自然を舞台に、チベットカモシカを狙う密猟組織とマウンテンパトロール隊員たちとの命を賭けた壮絶な闘いを描く。 (詳細はこちら

あらすじに実話を映画化したって書いてありますが、この辺はあんまり追求してもしょうがないので、着想を得ているくらいの温度で受け止めて視聴しました。

 

山岳警備隊とは言っても私設なんです。

全員がボランティアでやってるんです。

そして、北京からやってきたジャーナリストが今回の出動に随伴する事になります。

 

冒頭でその設定を知って、軽いものを想像してしまったのですが、実際は大間違い。

命懸けなんですよ。

日帰りで交代で見張りとかしてんのかな?

くらいで思ってましたが、密猟者の足跡が見つかれば何日かかろうと捕まえるまで追い続けるというような、長丁場で過酷なものだったのです。

その間、密猟者との対峙だけではなく、飢え、寒さ、移動手段、その他諸々、危険な要素があまりにも多すぎます。

 

もう、常軌を逸してるでしょう。

そりゃ、お手軽ボランティアならやらない事もないですよね。

けど、命懸けのボランティアとなったらどうですか。

尋常じゃないでしょう。

よっぽどの事でもない限りそんなのできないよって思う。

 

何故、そこまでして。。。

っていう背景の裏打ちは弱いというよりほぼありませんw

ご自由に想像してくださいって事ですかね。

心得た。

とは言いつつ、結局それが無いと感情移入が難しいのは事実です。

ひたすら厳しい自然と、厳しい生活、厳しい現実を叩きつけられます。

やり切れない気持ちが加速度的に募っていく。

そういう作品です。

不思議ですね、登場人物の誰かに感情移入するわけではないのに、揺さぶられるなんて。

 

チベットの秘境ココシリでチベットカモシカを密猟から守るために彼らは命を賭けて密猟者を追います。

一度離れたらもう二度と仲間とは会えないかもしれない。

常にそんな危険を孕んでいるからでしょうか。

彼らは再会をこれでもかと言うほど大げさなくらいに喜び、別れはひと時でも永遠の別れのように惜しみます。

ジャケットの絵はちょうど別れのシーンですね。

また会おう、気をつけるんだぞ。

 

そして、本当にたくさんの人が死んでゆきます。

仲間も、犯罪者も様々な理由で。

人の死がまるで、日常の風景の様に切り取られる様は圧巻です。

だからこそ畏怖を感じずにはいられません。

 

音楽も繊細で良いですね。

厳しさも含めた自然の風景も本当に美しいです。

砂漠のように何もないところから見上げる満天の星空はどれほど美しいのでしょうか。

映像でも感慨深いですが、本当の美しさは実際に見た人にしかわからないのでしょうね。

 

 

何よりも特筆すべきは、この作品に対する執念のようなものです。

作り手の、ですね。

あの映像を撮る為にどれだけの苦労と危険があった事だろうか。

標高5000mです。

ジッとしてるだけでもしんどそうな厳しい条件の土地へ実際に行って撮影しているわけですから、下手な小細工なんて逆効果ですよね。

手を加えていない事が、この作品の良さを引き出しているのでしょうし、圧倒的なリアリティを実現させているのだと思います。

(ストーリーのリアルさは別の話)

 

惜しむらくは、女性と男性のキャラに差が有り過ぎる事です。

男性たちは秘境に住んでいる雰囲気がありました(一部カッコよすぎるけど)が、女性は都会から連れてきたような感じで、どう見ても秘境に住んでる人じゃないでしょう?ってのが不自然でしたー。

せっかくのリアリティを壊してる感じで残念だったなぁ。

 

けど、それを差し引いても色んな視点から、見るべき価値の高い映画だと思いました。

 

 

↓ネタバレ

地主や資産家じゃあるまし、ボランティアだけで食べて行ける訳ないでしょう?

実際のところは密猟者から奪った毛皮を一部売って生計を立てているのですね。

勿論、売りさばく事だけでも犯罪です。

そういう矛盾を抱えながら、善と悪の境界をゆらゆらと彷徨っているような、ここでもまた、やるせない思いを植えつけられるのです。

もし、自分があのジャーナリストの立場だったら?

彼らに何か言ってあげられる事、アドバイスできる事なんてあるだろうか。

自分の非力さと軽率さを恥じる以外に出来る事などなかった気がする。

(戻った後は彼もひと仕事したけどね。まぁ、それ程の経験をしたものね)

 

そして、流砂(蟻地獄のようなやつ)に人が飲み込まれていくシーンはかなりショッキングでした。

普段は映画に集中して静かに見るのが自分の流儀ですが、思わず声を上げてしまいました。

余韻と静けさが相乗効果になっていて、一層恐ろしい感じがしました。

うまいですね。

この監督さん知りませんでしたけど。

※余談:あんなのホントにあったら恐ろしいな、と思い調べたところ、流砂の比重は高いので人間は浮く、もしくは一定以上は沈まないのが普通らしい。なのでゆっくり慎重に動けば大概は脱出できるのだそうだよ。

 

 

 

総評:☆☆☆
物語:☆☆☆
演出:☆☆
映像:☆☆☆
音響:☆☆☆
役者:☆☆☆☆

 

<ジャンル>

人間ドラマですけど、実話などの経緯も加味して、社会派に振りました

若干畑違いな気もしたんだけど、男たちの骨太で硬派な姿はやっぱハードボイルドだわって事で入れときました。

 

<オススメ>

 社会や善悪についてなどのメッセージ性が強い作品が好きな人はどうぞ。

娯楽性は皆無なので娯楽映画しか観ない人は観てはいけない。

 

NECK ネック (2010)

ホラーの皮を被った瑣末なコメディでした

 

 
監督:白川士
収録時間:96分
 

 

Story
舞城王太郎の原案を、相武紗季溝端淳平栗山千明平岡祐太主演で映画化したホラーコメディ。大学院生・真山杉奈が研究する“ネック理論”の検証に巻き込まれた大学生・首藤友和、ホラー作家・越前魔太郎、美人編集者・赤坂英子のドタバタを描く。 (詳細はこちら

じゃんじゃかHuluですよー

 

 相武紗季がビジュアル的に可愛いのはわかりますし、ナンセンスものとしての目の付け所も嫌いではないのですが、登場人物の殆どが演技下手過ぎw

特に相武紗季は見ていられない。

 

内容はホラーの研究をしてるという設定なので一応ホラーも加えますが、実質はほぼコメディです。

 

こういうのって演じるの難しそうだなって思います。

ハードルは高いと思うけど、やるって決めたならもうちょっとなんとかして欲しかった気がしちゃいます。

どうもね、演技見てても気合を感じないのですよ。

どこかこう、恥ずかしいとか思ってるんじゃないのだろうか?っていうね。

鼻についちゃったの。ゴメンネ。

溝端淳平の演技も微妙だよね。

あれ、演技っていうか別にあんまり演じてないし、それであのレベルかぁ。。。みたいなね。

細川茂樹の半端な動きとヒーローぶりはむしろありかな。

意図してるのかは不明だけどあの中途半端感で良いような気がしました。

 

それでも栗山千明は好きだからオマケしときます。