今回のアカデミーに視覚効果賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞・美術賞の3部門でノミネートされている作品。
今年はアカデミーの祭りに参加してみようと思ったので他も含めて劇場も押さえて行く予定だ。
昨日一回観ただけの自分には理解の及ばないところも多々あっただろうけど、それでも幾つかのネタの回収は出来た。
だけど、無理して指輪から先に見なくても良さそうな感じはする。
やっぱり劇場で観るなら3Dにしとくのがよろしかろうな。
前作より若干軽いタッチになってる気がするが、スケールのデカさは健在。
後半の怒涛のアクションシーンはすごい。
高所恐怖症の自分としては何かにしがみつきたい気持ちを押さえるのに精一杯。
ノミネートがいずれもビジュアルで3部門というところからもわかる通り、やっぱ一番の見せ場は映像でしょうね~
疾走感あり緊迫感あり、本当に冒険ものにふさわしい世界観を表現してると思う。
話としては、後2回分残ってるので、まだ書かないでおく。
取り敢えずあんまりネタバレにならない感想から。
今回は、指輪の方の主人公の養父だったビルボが主人公で、指輪の前日譚になっている。
実際、原作はこっちの方が先だったみたい。
指輪の方で以前に魔法使いの爺さんと一緒に冒険に出たことがあるという描写があるが、それが今回の冒険ってことなのね。
・全体の雰囲気と流れ
プロローグ、、、長すぎじゃないw
あれは寝不足だったのも手伝って何回か意識飛びそうになったわ。
プロローグだけじゃなくて、序盤は少し横道と退屈っぽいシーンが続くので何回か飛んじゃったと思う。
(普段は映画館で意識飛んだりしないけど、さすがに寝不足が祟った)
こんな調子で最後まで行けるのか?やばいなって思ったけど、後半についてはその心配は必要なしだった。
・アクション
睡魔に襲われてたのが嘘のように後半はお目目パッチリかぶりつきで観られた。
冒険心をくすぐられるド派手でトリッキーなアクションがこれでもかと押し寄せる。
今回更に正統派PRG感度高まってませんかね。
途中、ゴブリン集団の街みたいな所に行くんだけど、その雰囲気たるや初見なハズなのにノスタルジックだったもの。
(パクリとは言ってないよ。寧ろこの作品は原点なのだから王道であるべきなのだろうとさえ思う)
後半に行けば行く程、盛り上がりを増し時間もたっぷり使って口が半開きになるようなアクションシーンを見せてくれる。
見ごたえはかなりあるでしょう。
それにしても最近のVFXはホント凄いなぁ。
あれだけの複雑な映像を違和感なく提供できるのだから。
これ、一体どうやってんの?っていう「?」がいっぱい湧いて出てくるわ。
・キャラクターについて
キャラは指輪の方が良かった。
パーティー内にいろんな種族が居るから個性もカラフルで見ごたえもあったけど、今回は主役のビルボがホビットで後はあの魔法使いの爺さんと、それ以外は全員ドワーフなので、色味が足りない感じがどうしてもしちゃった。
パーティーの人数は指輪より多いけど。
一緒に旅に出たい度は前回より劣るかなぁ。
敵の恐ろしさもちょっとライトな印象だね。
その分、負担が少ないというのは正直あるw
ホビットっていう種族の設定が憎いよね。
前回程じゃないけどなんとか頑張れって思っちゃうんだよ。
主人公が人間だったらここまで応援しないかもしれないw
・映像と音楽
ニュージーランドの大自然をベースに壮大なスケール感が表現されてるってところでは、前回同様かな、正にアドベンチャー全開といったところ。
音楽も、スケールの大きさを割増するのに一役かっている。
ほんと、ゲーム音楽っぽいw
↓ネタバレ
今回の方がより正統派の冒険ものっぽいというのかな、主役のビルボが旅にでるのも最初ははっきり言ってたいした理由なく、好奇心と冒険心と人助けみたいなところが、いかにも昔っぽい主人公設定じゃない?
そうは言っても危険な旅であることは認識してるのでそれなりに考えての事ではあるんだろうけど、指輪の場合は、突然世界の危機を押し付けられるようなもんだからね。
最初から命狙われてますからねw
やっぱ指輪の方がだいぶダーク要素強い感じがするし、ストーリーも複雑だよね。
世界観とかWikiに問い合わせしながらだったもの。
こちらの方はその辺りの設定も指輪と比べたら多分だいぶシンプルだと思う。
ちょっとラストのお涙頂戴のところだけはもうちょっと何とかして欲しかったような、でも、元の原作が子供向けらしいから、この映画もちびっ子もターゲットなら、今のままが良いのかな。
個人的にはあれはちょっと引くんだけど、、、
・前作との関連
前作最初の誕生日祭のシーンで、ビルボが過去の冒険でトロルに捕まった時の思い出をちびっ子達に語るシーンがあった。
でましたねー、しかも、そのエピソードの為に結構な尺とってるw
あの光る剣をどういう経緯で入手したのかわかったねw
次回はミスリルの衣かなぁ~w
そして今回もゴランがきっちり幅効かしてる。
前作よりも顔面のアップのシーンが多い気がするんだけど、すっごい複雑な表情なのにリアル感たっぷりだ。
このキャラって、一人で居た時間の長さのせいなのかもしれないけど、二重人格というか人格障害っぽい感じで、その辺りの使い方もじわりと効いてくるよね。
淋しさと残酷さとが共存しているというのが痛々しく伝わってくる。
今回特に、指輪をなくしたことに気づいて半狂乱になるシーンがまじで恐ろしいw
他も幾つかあったけど忘れちゃったので思い出したら書いといて。未来の自分。
・3Dについて
初めてちゃんと劇場で3Dで観たけど、もう別物だよねw
視覚効果賞なんてのも、2D映画と3D映画で別にしてあげてよって言いたくなっちゃうくらいの別物具合。
そのぐらいすごかったんだけど、3月上映予定の「オズ はじまりの戦い」という映画の予告が3Dで流れていて、そっちの方が3Dに関しては凄そうな感じがしちゃった。
なんか飛び出し具合が掴まれる感じしたんだよね。
ホビットもこんなレベルなら最後まで身が持たぬ!と思ったけど。
奥行は感じるけど、こっちに飛び出してくる感はそこまでじゃなかった。
さて、今回この映画を選んだ理由も記録しておこうか。
近所の映画館で上映している映画でアカデミーにノミネートされている映画を観たかった。
レ・ミゼラブルとこの映画で迷ったけど、わざわざ劇場で観るなら3Dの方がいいなってことで、こちらに。
(レ・ミゼラブルも多分観に行くけど)
実は新作を劇場で観るのはすっごい久しぶり(リバイバルはよく行くけど)なので当然IMAXも3Dも初体験!
何の予備知識もなかったのでいつもの感覚で視力があまりよくない為、中程位の席を指定してした。
だが、場内に入ってびっくり!!
あんなデカイスクリーンとは思わなんだ。。。。
ちょっと端から端まで視界に収められるかどうか、ギリギリって感じで
結構しんどとかった。
常に、頭を背もたれに押し付けてようやくって感じだもん。
というところで、次は絶対後ろ側にする。
<余談>
劇場でしかも、IMAX3Dで観た映画と家庭用のテレビで観た映画を映像と音について同等に評価するってのはむずいねw
今回、IMAX3Dを体験して初めてその問題にぶち当たった。。
音も最初はストレスになるんじゃないかと思う程でかくてびっくりした。
(基本劇場にはヨーロッパの暗い映画とかばっかり観に行ってるので、こういう派手な感じのはそもそもあんま劇場で観た事ないからもあるだろうけど)
スノーホワイトも、この作品と同じ視覚効果賞でノミネートされているけど、あっちは家のTV視聴なので、どうしよーかなーというところだ。
まぁなのでとり合えずの暫定措置としてタイトルに劇場っていれといて後はそのままの感想にしとく。
かなり4に近いけど、ラストとオズの3Dの方がよさげだった分マイナス
総評:★★★
物語:★★★
演出:★★★★
映像:★★★★
音楽:★★★★
役者:★★★
監督:ピーター・ジャクソン
<ジャンル>
アドベンチャーハイ・ファンタジーの元祖って感じ
<お奨めの気分>
冒険に出よう!
先に指輪を予習したけどこっちの方が話もわかりやすいし時系列的にも正だし、逆転したことで落とすネタもそんななさそうだし、こっちから観るので良かった気がしている、、、