悲惨にならないところがポイント
陰惨な話なのかな?
って想像しちゃったんだけど、そうでもないのね
そこが、上手いというか、感傷的にならずに物語にしっかり入っていける感じで、結構好きだった。
だからといって、社会と戦った英雄みたいに美化しすぎても逆に冷めそうだったから、そういう意味で温度がちょうど良い。
2014年アカデミー賞3部門受賞、HIV宣告された男がたったひとりで社会に戦いを挑んだ実話を描く感動ドラマ。「HIV陽性で余命30日」と突然告げられたカウボーイのロンは、国内未承認の特効薬を求めて世界中を飛び回るが…。マシュー・マコノヒー主演。
(この作品は劇場公開時にR15+の指定を受けております) (詳細はこちら)
演技は確かにすごいですね。
主演男優と助演男優を取ってるのも頷けます。
昨今じゃ、役作りの為に体型をコントロールするっていうのは珍しい事じゃなくなりましたが、演技と噛み合って初めてスゲー!って事になるわけですからね。
そういう意味ですごいです。
見事に不治の病なのにすこぶるやんちゃな人を演じています。
余命30日って突然言われたらどうしようか。
一応実話が元だっていうのだからそれに近い事がきっとあったわけだよね。
まぁ、宣告前からどうもちょっとこの人痩せすぎじゃない?
ってのは十分気になるのでw
健康にはあんま見えないけどね。
それでも、まさか後ひと月の命だなんて。。
呆然とするし多分リアリティは感じないかも知れない。
それでも、次第に絶望するだろうし、自分なら受け入れてしまうだろうな。
けどこの人はなんか違うね。
相当な悪あがきをします。
その精神力がすごい。
生きようとするエネルギーが尋常じゃない。
見たところ独り者で守る家族があるとかいうわけでもなさそうだし、応援したり支えてくれる人もいないの。
それまでの職場の仲間達も彼がHIVだと知ってあからさまに避ける様になってしまうし、唯一警官の知人だけは普通に接してるっぽいけど協力者というには程遠い。
それでも全く意に介さないw
今に見てろよっていう気迫に満ち溢れている。
最初は自分が延命することだけで頭がいっぱいだったはずなのに、だんだんと主旨が変わっていく。
あれ程毛嫌いしていた同性愛の人に対しても、一人の人間として向き合うように変わっていく。
自分がマイノリティの側になって初めて気づけた事があったのだろうと思う。
やっぱ、なんでも行動してみないとわからないし、その結果で得られる副産物の方が実は本人にとっての財産になったりするものなのだよね。
そう言う意味でこの人はホントに行動の人だよね。
動いて動いて、必要になればものすごく調べたりもする。
まあ、やり方はかなりハチャメチャだけど。
そうやって自分の中の哲学を貫いていく。
事なかれ主義では結果も知れてるって事か。
その結果1ヶ月後に死ぬと宣言した医者と数ヵ月後に喧嘩するぐらいになる。
やってやりましたねw
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↓ネタバレ
それでも本人は死なない為に日々必死で、生きている気がしないという。
それもそうか、だけど他の事で埋めるスペースがちょっとずつだけど増えてる様に感じさせる演出があるので、きっと良い思い出もその後できただろうと思いたいよね。
スーパーのシーンはとても心打たれます。
今まで大嫌いだと宣言して蔑んでいたトランスジェンダーの仲間(ジャレッド)を昔の職場の人間にさらりと紹介する姿がカッコイイ。
拒否される事になれているその仲間は、気にしていないようだったけど、それでもあんな風にされたら嬉しいだろうな。
決してかばってるわけじゃなく、あくまで普通に接してるのが素敵だよね。
まぁ、それだけにそれまではちょっと、、な人だった事も伺えるわけですがw