やっぱりアメリは可愛いわ
復活後初めてのフランス映画。
映画三昧だったころは特にフランス映画と西アジアの映画が好きで良く観ていたことを思い出した。
子供の頃から空想好きだったアメリは、一風変わった女の子。まわりの誰かを幸せにすることを生き甲斐にし始めたアメリは、“幸せの悪戯”を続けていた。そんなある日不思議な青年ニノに出会い、ひそかに恋をする。単館から拡大公開に至った大ヒット作。 (詳細はこちら)
アメリは映画館でも観た作品なので今回で2度目になるが、改めて自分がフランス映画が好きだった所以を思い出させてくれた。
ここ最近は日本、アメリカの映画を中心に鑑賞していたし、それはそれの良さがあるけれどあの当時フランス映画が好きだったのは、ファッションやインテリアのセンス、情景の表現の美しさ、色あせた映像の中に見る郷愁など、アメリカの映画とくらべるとゆるりとしていて落ち着いて楽しめるところが好きだった。
例えば、アメリカ映画が流行の作家の現代的な小説だとすると、フランス映画には純文学小説のようなある種の恒久的な魅力を感じる。
さて、本題のアメリ
ジャン=ピエール・ジュネ監督はデビュー作のデリカッテッセンを映画館で観て知っていたし、好きな監督だったのでアメリは公開前から目をつけていた。
あの頃から好きだったけど、まさかこんなにヒットする映画を作る監督になるとはデリカテッセンの時は思ってなかったなw
この映画はほんとにフランス映画の楽しい要素が幕の内弁当のようにバランスよく詰め込まれている映画だと思う。
1.とにもかくにもアメリ可愛いでしょ。このころのオドレイの可愛さったらない。そして相手役のマチュー・カソヴィッツもなんともいえなくキュートだ。彼は監督業の方も平行して行っているし結構興味深い作品も作っているので機会があったら観てみたいと思っている。
2.ファッションやインテリアのセンスのよさ、この辺はもうフランス映画といったらほぼ欠かせない要素になってくるけど、アメリ自身のファッションや彼女の部屋など見所満載。色彩は気力に満ちた赤と癒しを求める緑で彼女の心の不安定さをバランスよく表現していたように思う。
3.音楽も大事。映像に負けじと可愛らしく少しコミカルな感じが物語りにも映像にもあっている
4.当然ストーリー 一応リアルだけど少しファンタジーっぽい要素もあって、それがアメリの不思議な性格?人格?とマッチしていてる
5.だけど単なる楽しいだけの娯楽映画ではなく、彼女の人生やアパートメントの近隣住人の生き方を通して、人生の探し物のヒントをくれるような映画でもある。
あげるときりがないけど。
ま、深いこと考えなかったとしてもアメリが可愛いというだけで十分楽しめる映画でもある。
総評:☆☆☆☆☆
物語:☆☆☆☆
演出:☆☆☆☆☆
映像:☆☆☆☆☆
音楽:☆☆☆☆
役者:☆☆☆☆☆
制作年:2001
<ジャンル>
ロマンス ちょっとファンタジー
<お奨めの気分>
オシャレで可愛いアメリに癒されたいときー