偶々だけど、もういっちょデンゼル。
彼はこう実直な役がすっかり定着してるね。
自分がそれ以外見たことないからかもしれないけど。
もっと違う印象の役も観てみたくなる。
昔あった映画のリメイクで、この映画では湾岸戦争を題材としているけど、当時は朝鮮戦争だったらしい(観てない)。
Manchurian Candidateっていう原題なんだけど、これって満州の候補って意味で、
アメリカでは満州=傀儡という風に解釈されてれるんだって。
言わんとするところは解るけど、複雑よね。
ある偵察小隊を救った一人の英雄が戦後、大物政治家である母の後ろ盾を得て政界に華々しくデビューする。その一方で当時の上官であった主人公(デンゼル)はその出来事に関する記憶に疑念を抱き、独自に調査を開始する。
↓ネタバレ
いや、なんかね、チップを埋め込まれるとかさ、手段についてはSF寄りなんだけど、洗脳ってところで考えると今だって十分有り得るので空恐ろしい感じしちゃうよね。
実際、占い師まがいに洗脳される人や如何わしい宗教にはまる人だっているわけだから、その部分に関しては「ありえないよ、あははー」とは思えない。
闇の組織に洗脳された人が国のトップになったら、或いは国のトップが洗脳されてしまったら??って思うと閉口する。
まぁ、洗脳ではなくても政治が傀儡であるなんてんことは実際あっただろうけど、人格を捻じ曲げられる程となるとまた、恐怖も割増だわ。
ただね、チップじゃなくて良かったw
私的には、それこそ催眠術とか、宗教っぽい感じとか、薬とか、今でも十分リアリティのある手段でその洗脳の部分が描かれていたら、もっと前のめりだっただろうなーと。
SF嫌いについては克服したかなと思っていたしある部分ではそうなんだけど、2時間そこそこでSFってなると難しいのかなぁ。
裏付けが弱いと納得しきれなく、ファンタジーとして認識しちゃうか。
扱う題材やストーリーににもよるんだろうけど、今回はそのSFっぽさが自分にはNGだったな。
サイコっぽい描写も少しだけど含まれてるね。
ああいうのは好きだから、もっとその辺りを押して欲しかった。
秀逸なのは、メリル・ストリープの演技。
凄みがあるよねw
画面の向こうからバシバシと圧を感じちゃうもの。
好きな女優さんではないんだけど、でもやっぱすごいなぁとは思わされるわ。
音楽はちょっとうざかったかな。
総評:☆☆☆
物語:☆☆
演出:☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆
役者:☆☆☆☆
<ジャンル>
SFサイコスリラー
<お奨めの気分>
メリルやデンゼルの演技が観たいか、洗脳物が好きなら。