ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

カラフル(Colorful)(2010)

ちょっとしたきっかけで世界が変わることってあるよね

 

多様性とか家族愛とかをテーマにしてるのかな。

あとは、友情かな?

カラフル

生前に罪を犯して輪廻の輪からはずされようしている、とある魂にもう一度やり直すチャンスが与えられるっていう設定ね。

ただ、そのやり直しの対象としての器が自殺を図って亡くなったばかりの男子中学生の器でのリトライということに。

 

演技がね、一部特徴的な感じもあってw

そこは無理な人は無理でしょう。生理的に。

そういうのはもうしょうがないのよ。

私は「味わい」という認識でクリアしましたw

 

最初のうちは本当に主人公に対する腫れ物扱い感がすごいのよ。

そりゃ自殺した直後だもの、また同じことがあったらって考えて当然かもしれない。

でも、そういうのってする方もされる方もいいことないんだろうなって、見ててそう思うけど、どうにもそれ以上踏み込んで行けないのよね。

私は当たって砕ける、砕けて元々な精神だから同じことはしないだろうなって思うけど失って初めてわかるありがたみやそれを伝えられなかった後悔は身に覚えがあるのでよくわかる。

だからこんな風にやり直す機会があったらって。

ほんとに夢のような話よね。

これって、やり直す本人自身もなんだけど、同じくらい周りもなのよ。

自殺するほど苦しい思いをしていたことに気づかなかったか、気づかないふりをしていたか。

そのことに対する懺悔の思いで押しつぶされそうになる感じ…

だから何とか同じことを繰り返さないようにって…

 

人は誰でも間違いをおかす。

私だってもう数えきれないほど間違えてその上で今がある。

自分の過ちが一生許されなかったとしたら?

そう考えることができたら、それだけで人に優しくなれるはずなんだろうね。

ネタバレ↓

 

 

 

各々考えた末、母はサボっていた手料理を、父と兄はおそらく意図的に避けていたであろう団欒の場である夕食の時間を必ず家で過ごすようになる

家族全員が不器用だよねw

ある意味似た者家族だわよ。

不器用なりに釣りに連れ出して息子を諭す父の姿は響くものがあったわね。

けど彼を最初に救うのは家族ではなく一人の同級生なの。

早乙女くん、強い子だね。

主人公である真のことを色眼鏡で見たりしない。

自分の感性に従いそれを躊躇なく表現できる子。

変わり者ではあるかもしれないねw

腫れ物扱いで人の心を掴むことってやっぱりできないよね。

 

コンビニで買ったばかりのスニーカーを履いて、お店を紹介してくれたお礼にとコンビニのチキンを一つ振る舞う真、それに対して買った肉まんを半分、より少し多めの半分を真に差し出す早乙女くん。

この瞬間、真の世界は確実に変化する。

灰色だった世界がカラフルになる。のかな?

誰か一人でも、自分が大切に思える人がいることでこんなにも世界は鮮やかになるのかって思う瞬間だったのかな。

 

そりゃ人生山あり谷あり、辛い時もあるものだけど、それでも自分から楽しもうとしない人に楽しいことは訪れない、というより気付けない。

人生は長い長いホームステイなんだってさ。

楽しいこと、幸せなこと、一つでも多く気づける人でありたいよね。


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