ひと昔映画日記

素人の映画雑食日記 それこそ我が映画道

フォーン・ブース(2002)

短い映画だったので、軽い気持ちで鑑賞してみた。

サスペンス系の話なんだけど
タイトル通り電話ボックスで、自分の用件が終わって電話切ると公衆電話が鳴りだすんだ。
つい、その電話を取ってしまう主人公。
なんと、受話器の向こうの相手からの突然の脅迫!!

という感じで始まっていく。


そうねぇ。退屈はしないかなとは思うよ。
時間も短いし、それなりに展開の速い映画だからね。

しかしまぁ、ここ最近じゃもっと濃密で手の込んだサスペンスがゴロゴロしてるわけだから、そういう意味での物足りなさはあるよねぇ。

後はサスペンスなら設定やストーリーに綻びが出ないよう注意を払って欲しいわけなんだけど、その辺の詰めの甘さも否めないよねぇ。
ほんと時間つぶしに観る映画って感じね。

ま、逆に言うと時間つぶしにはなるんで退屈はしないってことだけど。

但し、この映画は8年前に作られているわけで、その頃にこの手のシチュエーション・スリラー的なものが既にたくさん出ていたかどうかというと、わからない
(調べるのも面倒だから調べないけど)

少し前に低予算密室系映画の類が流行ったりしてたから、その流れの後だと新しくもなんともないと感じてしまう。

この映画も低予算だったかどうかは知らないけど、電話ボックスとその周辺が映画の殆どの時間をしめているし、リアルタイムムービーっつーのか?
実際の時間と同じ尺で話が展開するっていう。

そういうのも、当時は新しくて斬新だったのかもな。
今は、テレビドラマとかでもそういう類の設定の話があるし、そんな珍しくもないのだけど。


ちょっと観るのが遅すぎたのかなー
キューブリックのように時空を越える作品を作るのってやっぱ大変なんだろう。

特にサスペンスの場合は、トリックとか手法とかどんどん進化しちゃうからどうしても流行りモノになりがちだし。

よっぽど映像的な魅力とか役者の魅力が強くないとね。

内容的にも感動して心が揺さぶられるとかいうわけでもないし、ドキドキハラハラ、手に汗握るほどスリリングでもない。
映像や音楽が印象的って訳でもない。
だけど、悪くは無い。

平均点な映画って感じだったな。


総評:☆☆☆
物語:☆☆☆
演出:☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆
製作年:2002

<ジャンル>
シチュエーション・スリラー

<お奨めの気分>
時間つぶし